上司が定年退職をすることになり、送別会を行うことになった。
幹事はA子。
お店の予約、記念品(餞別品)の購入など、また張り切りだした。
会社近くのカラオケ居酒屋で行うことにしたらしい。
記念品と花束の準備はA子に全て任された。
送別会当日、一人では持ちきれない、とのことだったので予約してある花束を花屋さんに一緒に取りに行った。
「ちょっとぉ。納得できない。何?この変な花は?」
A子が店員が作ってくれた花束に文句を言い出した。
また始まった・・・と思った
「作り直して。これとこれ入れて、もっとかすみ草を増やして。」
それなら最初からもっと細かく希望を伝えておけばいいのに・・・
私にとって一緒にA子とお店に入るのは本当に苦痛だ(過去の関連記事はコチラ
)
送別会が始まった。
カラオケで盛り上がった
A子を見ていると、世話妬きに没頭中であった。
料理が運ばれてきたらすぐに取り分け、お酌してまわっていた
しかし、よく見ていると嫌いな人は一切無視。
そんな中、若い男性社員がジャニーズの歌を入れ、歌いだした。
めちゃくちゃ音痴
ドラえもんのジャイアンみたいなカンジ。
すると、A子が突然キレ、泣き出した。
「ちょっとぉ!あたしこの歌好きなの!イメージが狂うじゃない!やめて~!!」
そういうと、トイレに駆け込んでいった。
みょ~な空気が流れた。
「彼女も酔ってるし、冗談だよ。」
楽しかった雰囲気が一気に崩れたような気がした。
必死にもう一度みんなで盛り上げた。
いつの間にか、A子は戻ってきていた
さっきのはホント一体何だったのだろう・・
最後の締めが行われた。
退職する上司が挨拶し、花束とA子が選んだという記念品が渡された
そういえば、記念品は何だろう。
前回、男性社員の送別会の時はお酒だった。
お酒が好きな上司だったので、多分お酒だろうなぁ、と勝手に思い込んでいた。
前回、女性社員が退職した時はA子が選んだかわいい入浴剤の詰め合わせを贈っていた。
上司が記念品を開けた。
驚いた。
全く同じ入浴剤の詰め合わせだった。
「コレかわい~し~、腰が痛いって言っていたので、これでゆっくりお風呂に入ってくださいね~。」
みんな、唖然としていた。
自分の好みに走りすぎである。
もっと他にあるんじゃないのと言いたかった。
でも、まぁ、贈り物は気持ちが大切ですからね・・・