あぁ、おなかいっぱいです。今日はA子のお話。



年に一度の社内イベントの時期がやってきた。
これは私たち人事部で主催する。
A子が張り切りだした。
ただでさえ忙しいのに、この時期は掛け持ちになって忙しさが増す。
毎日残業で、クタクタあせる



着々と準備が進む中、A子と私がビンゴ大会の景品準備を担当することになった。
私がよく知っている取引先が景品を安く提供してくれることになったので、私が抜てきされた。
A子は車通勤をしているし、いつも暇しているので、ただ運ぶのに抜てきされた。


業務の合間をぬって、取引先に二人でA子の車で行くことになった。


「久しぶりの出張だわ。」


出張というほどでもないと思うが、A子は楽しそうである。

A子の車は赤い軽自動車だった車
後ろの座席に大きなプーさんのぬいぐるみが座っていた。
そして、バックミラーにはA子の大好きなティンカーベルのシールが貼ってあった。
エンジンをかけた途端に流れてきた音楽はスマップだった。



車で30分くらいの場所にある。
何を話したらよいのやら・・・。
流れてきた音楽の話を持ちかけたら、延々とスマップ話を聞く羽目になってしまった。


「久しぶりのライブツアーだからぁ。」


北は北海道、南は九州までライブは追いかけているらしい。





突然、A子の運転が道からそれた。


「どうしたんですか?」

私が聞くと、


「マックのシェイクが飲みたくない?あたし、のど渇いたぁ。」


そういうと、マクドナルドのドライブスルーに入っていた。


「わたしはストロベリー!何にする?」



「じゃあ、バニラで・・」



「冷たくておいしいドキドキ

お幸せそうでよかったデスかお



取引先に到着し、担当者をA子に紹介した。
担当者はおじさんだったので、A子は興味がなかったようだ。
でも、A子はいつもより甲高い声で挨拶していた。




用事を終わらせ、会社に向かった。

すると、突然また道からそれた。


「この奥に、おいしいお団子屋さんがあるんだ。寄って行こう。」


また食べるのかぁ・・・。
A子はみたらし団子を1本食べ、5本をお持ち帰りした。
さすが食べることにはうるさいだけある。

とてもおいしいお団子だったお団子



やっと会社の駐車場に着いた。


「ねぇねぇ、コーヒー飲みたくない?あたし、のど渇いたぁ。行こう。」


またかぁ・・・。

またのど渇いたの?
仕事が山ほど残っているから早く戻りたいんですけど・・・。

コーヒーなら会社にもたくさんありますよコーヒー


圧しに負けた。

断りきれない自分が悔しいしょぼん



私はココアを注文した。
A子はなんとメニューにない商品を注文した。
店員も困っている。


「前に期間限定でやっていたでしょ。あれ。」


「申し訳ございません。そちらの商品は終了していります。」


「出来るでしょ!」


と店員に怒鳴りつけた。
お店側も出来ないこともないらしく、作って販売してくれた。
このお店こういうこともやってくれるんだ・・・と関心した。
A子のずうずうしさからお店の素晴らしさを知った。

(チェーン店で、あちこちにある有名なコーヒーショップです)

私には出来ない。
良い子のみなさんは真似しちゃダメです×


わすか数時間の間に、3つの飲食店にA子に連れて行ってもらった出張でしたかお