クルミドコーヒーを企画するにあたって
「子どもに向けて」ということが
ひとつのキーワードになった。
でもそれは、「子どもだから、こんなもんでいいでしょ」とか
「子どもには、この程度のことしか分からない」というのとは
真逆のことだ。
それは、昨年の8月
自分にも待望の娘が生まれ
父親になって以来、特に強く感じる思い。
「子どもにこそ、本物のものに触れさせたい」
娘をはじめてお店に連れてきたとき
地下の席に座らせてみたら
なにげなく、手でテーブルをさすっていた。
建築家であり家具デザイナー
のるすくの北田さん にご提供いただいた
樹齢300年の栃の木のテーブル。
普通だったら、2~3枚にスライスされてもおかしくない
とんでもない厚さ、大きさの一枚板。
この席についたこと
このテーブルに触れたことは
もちろんまだまだ言語化されないにしても
娘にとって、きっと意味のある経験の一層になるはずだ。
牛乳もそう、つぶつぶみかんジュースもそう
アイスクリームも、くるみプリンもそう
そしていずれは、コーヒーや紅茶も
「子どもにも出せるようなちゃんとしたものを出す」が
クルミドコーヒーが大切にしたい、思いのひとつだ。
だから、蓄音機のコンサートもやりたい。
家具も、本当のアンティークを使いたい。
そしてそのことはきっと、大人の人たちにも評価してもらえる。
【このカフエを、ボクと影山さんの娘のために作ろうと思う。】
井川さんが企画書の冒頭で語ってくれたこのメッセージ。
これはもちろん、子どもに喜んでもらえる
そして、子どもを連れたお父さんやお母さんにも
喜んでもらえるようなお店にしよう、というメッセージであると同時に
自分の娘に出すと思って、手を抜くな。
という、自分への、そしてスタッフへの叱咤でもあるのだと思う。
自分にとって、一番嘘がつけない、
一番嘘をつきたくない相手に対して。
そこを間違わなければ、きっとお店はうまくいくと信じて。
