みなさんお元気ですか? 「久留米のガキおやじ くまもん」です。

なつかしTV記事を連続投稿いたします。

引き続き

花王・愛の劇場「わが子よ」シリーズの記事でお楽しみ下さい。


「久留米のガキおやじくまもん」のなんでもJOCKEY!

タイトル文字はシリーズ通して「お母さん役」を演じた小林千登勢さんが書いたものです。物凄く上手な筆書きですね・・・。


かつてTBS系列でお昼13時から放送された帯ドラマ番組「花王・愛の劇場」

1980年代の前半の夏休み時期に放送された人気シリーズ「わが子よ」シリーズを今回も紹介いたします。

前回の記事では6作ある中のパート1~3を紹介しました。


前回記事はこちらです↓(クリックしてご覧下さい。)

http://ameblo.jp/kurume-reboot-kumamon/entry-11582973553.html



【引き続き各作品の紹介をしましょう!】


●わが子よⅣ(1984年7月30日~9月14日放送)

 水泳が得意な少女・あずみ(星谷和美)は、高校合格の喜びを一刻も早く祖母(川上夏代)に伝えるため交差点を渡った先にある公衆電話へ一目散に駈けるが、左折ダンプカーにはねられ意識不明の重体に・・・。

緊急の手術で家族の必死の願いが通じたのか奇跡的に一命をとりとめるが、長期間植物状態となってしまう。

奇跡的に意識回復後も運動機能、言語機能など重い後遺症が残るが、家族の支えや心やさしい理学療法士(後藤緑)と出会い、リハビリに懸命に取り組み回復する事ができた。

しかしまたしても悪夢があずみに襲い掛かる。

歩行者道を歩くあずみに1台のオープンカーが停車中のトラックの脇道から突進してあずみを撥ねた。撥ねた者は、見習いの医師だった。

だが、奇跡的に意識を取り戻したあずみは、亡き父と同様に油絵に夢中になり、亡き父の友人・野間に褒められ、母(小林千登勢)に内緒で水泳を再び始め活力を取り戻していくのであった。

本作は脚本の鶴島光重氏による文庫本も発売されました。

いつものシリーズと違って9月の半ばに最終回を迎えており、自宅で予約録画された方・学校の昼休みの教室のテレビでご覧なった方も多かったと思います。


●わが子よⅤ(1985年7月22日~8月30日放送)

 柔道が得意な少女みづき(星谷和美)は中学3年生で普段は楽しい中学生活を送っていた。ある日柔道の練習中に足に激痛を感じるようになり、病院での診察の結果、10万人にひとりの難病「骨肉腫」と診断された。

主治医(塚本信夫)は母親(小林千登勢)に即・片足の切断を勧めるがわが子を想う母の気持ちが通じひとまず本人には病名を告げずに、抗ガン剤による温存治療を行なった。いったん病状が小康状態になったが、やがて再発しひざから先を切断手術で失うことに・・・。

片脚を失ったみづきは一時自暴自棄になったが、その後リハビリに懸命に取り組み、家族と周囲の支えがあって立ち直るのであった。

入院中にみづきと同じく片脚を失った少年と知り合うことになった。ふたりの会話からお互い同じ病気(この時点では本当の「病名」は分からず。)であり、仲良くなった矢先、少年はガンの肺への転移で帰らぬ人となった。

この出来事がきっかけで、みづきは本当の病名を主治医から告知を受けることに・・・。最初はショックであったが、「医療技術の進歩・新薬の開発が進み、5年生存率が向上している。希望を持ちなさい!」との主治医の説明で前向きに生きていくことに・・・。やがて同じ病気から生還した仲間と出会い、楽しく生きていくことになった。

柔道の変わりに生きがいを見つけたみづきは、TVで外国人が義足を着けてマラソンをする姿を見て、みづき自身も義足を着けてマラソンを志した。

最終回のラストシーンは母親と一緒に走る姿が非常に感動的でした。


★このシリーズのオープニング映像が非常に印象に残ってます。

 雨の中での母の「足切断手術」の説得のシーン

 みづき「足を切りたくない・・・」と泣きながら叫んでるところが非常に感動してました。 

 「骨肉腫」自体今でも恐ろしい病気ですが、実際に5年生存率(ガンの治癒の目安)も大きく向上しており、病気から見事に復活された方も多いです。


●わが子よⅥ(1986年7月21日~8月29日放送)

バレーボールが得意な少女さつき(若林志穂)は不良グループに絡まれている友人を助けるため体を張って守るが、不良グループに投げ飛ばされ運悪く岩に後頭部を強打し倒れ込む。緊急手術の甲斐なく若くして中途失明してしまう。

「わが子よⅥ」最終回より・・・ 小林千登勢さんと若林志穂さん

(YOUTUBEの接写のため、見にくくなってます。申し訳ございません。)
「久留米のガキおやじくまもん」のなんでもJOCKEY!

眼が見えなくなったさつきは自暴自棄となったが、家族をはじめ周囲の人々のおかげで日常生活を営み、学校へ復学するまでのストーリーを描いた作品であります。


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【なつかしの主題歌】

わが子よ

   『天使のひとりごと』

   作詞・作曲 - 広谷順子 / 編曲 - 松任谷正隆 / 歌 - 広谷順子

わが子よⅡ

   『青空天使』

   作詞 - 高田ひろお / 作曲 - 青山八郎 / 歌 - 八木美代子

わが子よⅢ

   『翼ひろげて』

  作詞・作曲- 後藤悦治郎 /編曲・梅垣達志/ 歌 - 紙ふうせん

わが子よⅣ

   『20才の前で』

   作詞 - 茅野遊 / 作曲 - 小椋佳 / 編曲 - 若草恵 / 歌 - 三田寛子

わが子よⅤ

   『心のままに』

    作詞 ・作曲 - あらい舞 / 歌 - 荻野目洋子

わが子よⅥ

    『輝きたいの』

    作詞 - 内藤綾子 / 作曲 - 小林明子 / 歌 - 中林由香

★YOUTUBE等で主題歌を聴くことができます。

 「ダンシングヒーロー」が大ヒットする前の荻野目洋子さんの素晴らしい曲も聴けます。う~ん、今聴いても色あせません。

【わが子よシリーズのその後・・・】

通算6作続いた「わが子よシリーズ」は1986年で終了。

翌年の1987年の夏休み時期の「愛の劇場」は、若葉しをり・小林千登勢主演の「母さんと呼びたい」が放送されました。

若葉はこのドラマで、離婚した父親と祖母と3人で暮らす女子中学生を演じました。その演技は芸能誌などでも取り上げられ、昭和末期の名作ドラマの一つとなりました。

最終回の母との再会のシーンが今でも印象に残ってます。

YOUTUBEで観れますよ・・・(クリックしてください)

http://www.youtube.com/watch?v=fKlnscw4geE

「わが子よシリーズ」に引き続き同じスタッフが手がけた作品でもあります。

時代の流れか、フィルムによるテレビ映画からVTR制作に移行してました。


【スタッフ】

プロデューサー:松本昭三、森清和夫、井上博(TBS)

脚本:鶴島光重

音楽:渡辺岳夫

監督:今井雄五郎、日高武治、奥村正彦

制作:東京映画新社、TBS

(制作プロダクションの「東京映画新社」はのちに東宝に吸収合併されており、シリーズ全作の版権は「東宝」が所持しております。)

またまた長くなりましたがいかがでしたか?

今の子どもたちに見せたい80年代のドラマの代表作を紹介してきました。

「人を平気で殺す事件」「命を粗末にすること」が日常茶飯的に起きている現在の日本社会ですが、「わが子よシリーズ」を見て、「命の大切さ」「生きることの素晴らしさ」をもっと知って欲しいものです。


最後までご愛読ありがとうございます。