先日もまた破折した歯の抜歯を行いました。
以前から「歯は抜かないほうが良いと言いますので抜きません。」おっしゃっていたので、無理に抜歯することはしていませんでした。
やはり半年ほどまえ、来院された時の口腔内写真とレントゲン写真です。
歯茎の腫れや出血は見られませんでしたが、強く押さえられると痛みを訴えられました。
レントゲン写真では歯根周囲が広い範囲で黒くなっていました。
歯根の破折により、感染して広い範囲で骨が吸収している状態です。
でも、抜歯は希望さえませんでしたのでそのまま帰宅されました。
それから３ヶ月ほど経過した頃、再度来院されました。
その時の口腔内写真とレントゲン写真です。
歯茎が腫れて、中から膿が出てきていました。
レントゲン者しいでも黒い部分は更に広がっていました。
でも、今回も抜歯は希望されませんでした。
それから更に３ヶ月ほど経過した頃、「抜歯希望」で予約が入っていました。
その時の口腔内写真とレントゲン写真です。
歯茎の腫れは引いていましたが、レントゲン写真では亀裂が広がっていました。
抜歯した歯と、その後のレントゲン写真です。
歯根はハッキリとヒビというより亀裂が走っているのが確認できます。
抜歯した部分の骨は広い範囲で吸収しています。
今後この部分の骨は大きく吸収していくと思われます。
ヒビが入った歯は、早く抜歯したほうが良いと私は思います。
患者さんの了解を得て、写真掲載しています。