分割抜歯
「奥歯の歯茎が腫れていて痛みます。」と言って来院されました。その時の口腔内写真とレントゲン写真です。上顎の6番目と7番目の歯の間の間の歯茎が大きく腫れていました。レントゲン写真を撮ってみると6番目の歯の遠心部の(後方の)歯根の周囲に透過像が(黒い部分が)見られました。神経を取って治療をしてある様には見えず、失活(いつの間にか歯の中の神経が死んでしまっている状態)しているのが分かります。 さらに言うと、この歯の中の歯髄腔(神経や血管、結合組織が入っている空洞部分)が非常に狭くなっていて、このレントゲンではその空洞部分が確認できない状態になっていました。それでも患者さんと相談して、先ずは根管処置(根っこの治療)をやってみて経過を見ることにしました。予想通り、根管は狭窄してほとんど閉鎖していました。それでも少しずつ探って根管を拡大し、根管充填まで行い経過をみました。1ヶ月ほど経過を見ましたがそれでも腫れが引く気配が見えないので、この原因となっている歯根のみを抜歯することにしました。CTを撮影し、分割位置を確認し遠心棍のみの分割抜歯を行いました。抜歯した歯根の表面は黒く変色し、セメント質の壊死を疑いました。出来ればこの部分に骨の再生処置も行いたかったのですが、患者さんの同意が得られず行えませんでした。患者さんの了解を得て、写真掲載しています。【久留米の】くまもと歯科医院