先日、前歯の強い痛みを訴えられ、来院されました。

その時の口腔内写真とレントゲン写真です。

「差し歯」をされていて、外観からは悪い様子は見えませんでしたが、右上2番目の歯に強い痛みを訴えられていました。

「急性歯髄炎」の状態でした。

 

「差し歯」を外さずに、内部だけ処置をしようと試みましたが、根管の確保が難しく

差し歯を外して治療を行いました。

 

根っ子の治療を行い、「根管充塡」という緊密にお薬を詰める処置を行いました。

しかし、通常はこの様なケースでは一回で済むのですが、今回はちょっと上手く行きませんでした。

で、2度ほどやり直してこの様な状態に出来ました。

 

終了後の状態です。

根尖部分まで、緊密に封鎖されています。

この様な状態でも、2〜3年は痛みも腫れも起こらないと思いますが、5年、10年経った時に多分、根尖部に囊胞を形成します。

 

10年、20年、良好な経過を保つには「根尖部の緊密な封鎖」が必要だと思います。

 

患者さんの了解を得て、写真掲載しています。

 

【久留米の】くまもと歯科医院