上顎の歯を無くされて、暫く義歯を使われていたのですが、やはり不便で「インプラントにしたい。上顎には骨が無いからインプラントは出来ないと言われたけれど、何とかならないか?」という相談を受けました。
確かに上顎には「上顎洞」という空洞が有って、インプラントは難しい部位です。
しかし「サイナスリフト」という方法が有って、この上顎洞の中に人工の骨を造り、その部分にインプラントを行う方法が有ります。
今回は患者さんと相談して、この方法を行い増した。
先ずCTで上顎洞の内部を精査し、どの部分にどれだけの骨が必要か診査します。
それから手術に取りかかります。
先ず歯茎を剥離し
内側の粘膜を破らない様に骨だけ削除し
この骨をソッと取り外します。
内部の「上顎洞粘膜」が見えます。
この粘膜を破らない様にソッと持ち上げていきます。
粘膜の暑さは30〜50ミクロンくらいです。
この持ち上げたスペースに骨を造る材料を填入します。
先程歯がした骨ももったいないので戻しておきます。
採血して濃縮したPRFメンブレンを貼り付けて
縫合します。
術後のほっぺたの状態です。
それ程大きな腫れや痛みは診られません。
この骨が石灰化したらインプラントを埋め込みます。
患者さんの了解を得て、写真掲載しています。