一日一品江戸料理-355「春の雪」(『黒白精味集』より)
江戸の居酒屋、春の定番メニュー「春の雪」でございます。
私の大好きな、三島由紀夫の小説と、同じ名前(タイトル)のついた
この料理の正体は、青酢の上に独活(うど)の千切りを乗せたもの。
春に萌え出た草の上に、淡雪が積もったイメージです。
なんともロマンティックで美しいお料理です。
「春の雪」
■材料
・独活…10cm幅
・小松菜の葉…3枚
・白味噌…大さじ1
・酢…小さじ1
■作り方
1)独活は5cm幅に切って皮を剥き、千切りにして水にさらす。
2)小松菜の葉を刻んですり鉢で摺り、水を加えて漉す。
漉したものを弱火で煮て、浮いてきた葉緑素をすくい取り、
白味噌と酢を加えて良く練り、青酢を作って器に流し入れる。
3)1を茶こしに詰めて形を丸く整え、水を切って2の上に乗せる。