それは私の勉強不足もあり、アンテナの不具合もあり、偏りすぎた見解もあり、となると全部私個人のせいであり。
そんな中でも私は資生堂ギャラリーが好きです。
なんで好きなんだろうと考えました。
なんたってこのギャラリー、特にスペースが広いわけでもないものね。
でもやっぱりいつ行っても学生のディグリーショー的なものはやっていないから安心なのかもしれません。
祝日の銀座は人だらけでした。
ありがたき観光客の方やら、綺麗なマダムやら、ムッシュやら。
銀座って本当に輝いている町なのですね。いいもんだ。
さて。
今開催中なのは「椿会展 2010 Trans-Figurative」。
6名のアーティストのグループ展です。

丸山直文 「a windy day」2010
キャンバスに滲むアクリル絵の具。
最近キャンドルを作りたいと熱望し材料を買い集め、夜な夜なエールでキャンドルしているのですが、うまく色が出ずじまい。
私はまさにこの淡く滲む色の重なりをキャンドルにしたいわけなんだ!
こんな風な色が出せたら最高よね。
祝日の陽気な天気に誘われ町に出かけて、こんな爽やかな絵を見れたらさらに心なごみます。
カラフルなものって、なんでか、その色から音が聞こえてきそうだと私は思うのです。
ああ、だから音色っていうのかしら。
袴田京太朗さんの作品「6つ子の壺持ちの召使の複製のカリティアード」も面白かったです。
色付きのアクリル板を何枚も重ねて壺持ちが壺を持っているような、いや持っていないようなフィギアを成形しています。
そのいびつな形がまるで世界がバグってしまったようです。
カセット取り出して「ふーっ。」ってしなくちゃだな。
そんなこんなで今回も楽しかった資生堂ギャラリーですが、ひとつだけ私気になることがありました。
やなぎみわさんの作品「XXXS~XXXL」。

やなぎみわ 「XXXS~XXXL」2010
赤いエナメルのハイヒールが7cmから60cmの9サイズ展開で展示されています。
一般女性の平均的な靴のサイズはあえて抜いてあるようです。
でさ、プレスリリースにはね、
「サイズが合えば試着していただくことも可能です。」
ってあったんです。
ちょっと挑戦的。挑発的。
「サイズが合えば」ってところが私の心の中ですごく強調されて伝わるのです。
「試されてるわ。」なんて負けず嫌いの私は思いました。
そこであたしも試着してやろうじゃない。って。
確かね、21cmと27cmがあったはずなんです。
すごく悩みました。
21cmにしたって27cmにしたって私には合わないサイズです。
こんなところでアイロニーを真に受けて、大人げなく合わない靴を無理やり履くのもいかがなもんかと思います。
結局、撃沈な気分で二子玉川にある柴田さん一家宅を訪ねました。
今日は中目黒の「鳥小屋」のモツ鍋をテイクアウトして皆でGWの前哨戦です。
もうすっかり私の名前を覚えたハルちゃんといっつも楽しい皆でモツ鍋をつつきます。
そんなことしてたら、いつものように終電の時間です。
駅で電車を待つ最中に、大原の門番子鬼のしーちゃんの足元に目がいきました。
グリーンのエコcuteなハイヒールを履いているしーちゃん。
なんか足がサザエさん並みに小さいんです。
「しーちゃん足サイズいくつ?」という質問に「21.5cm」と答えるしーちゃん。
ハイヒールの裏を見るとはっきりと21cmと書いてあります。
21cmじゃん!という小さいことは気にせずに、私の心の目に炎が灯りました。
しーちゃん!やなぎさんの作品試着できるよ!!
たぶんしーちゃんぐらいしかいないよ。
よーし!しーちゃん連れてまたギャラリーに行ってやる!
ほんで試着すんだ!
しーちゃんがいれば怖いもんなんて何もない!!
なんて酔っ払っている皆に私の心を打ち明けることもせず、しーちゃんがその赤いハイヒールを試着するところを想像して一人満足気に岐路についたのでした。







