クルマーシーは日本にいるよ。 -38ページ目

クルマーシーは日本にいるよ。

今日もこんにちは。これから新しい生活です。

最近、私の机からひょっこり顔を出す小さなノートを発見しました。

「あれー、これなんだか懐かしい見覚えのあるノートだなあ。」と思いパラと開いてみると、それは昔の日記でした。
いったい、わざわざ、なんでこんなものがここにあるのか。
時間と空間が静かに溶けて混ざり始めます。
ひゅるひゅるひゅるひゅるひゅる。


最初のページの日付は1999年2月10日。
書き出しはまさに日記を始めるにあたり相応しく、自分の夢に対する熱い想いが綴られています。
「これこそが私の夢だ!!」というのが「東京ディズニーランドで働く事」だそうです。
これを書いているのが高校3年なので、かなりレベルの低い大志を抱いていたのだと反省します。
でもあたしの夢は写真家になることだったはず。
あの頃はホンマタカシと奥田民生に憧れていたはず。若者の考える事はわかりません。

そして3月11日。
かなり楽しい学校生活を送っているようです。
日記にも「楽しい」とか「幸せ」しか書いてません。そうとうエンジョイしてるようでなんだか羨ましいです。

ところが4月2日。
「とても深刻な問題に直面してしまってからというもの、憂鬱で身体を動かすのもおっくうになってしまった。」そうで、ちょっぴり心配です。でもたぶん大丈夫です。
私のことなのでよくわかります。

やはり4月28日。
「以前に書いた日記を読んでビックリした。いったい何をここまで悩んでいたのだろう。」
「いやあ、終わったことは終わったのだから、悔しいと思うほど損だ。」
とのことです。

ほーら、やっぱりねえー!

それからというもの、高校生の私は田舎の平凡な高校生活をおもしろおかしく過ごしたみたいです。

昔の日記は読み返すとかなり痛々しいものですが、私は笑いが止まりませんでした。
日記の内容を友達に話すと、友達からも「いやあ、今とまったく変わんないじゃん。」というご指摘を頂きました。
ふと、同級生がずいぶん前に言った「保育園から変わらないね。」という言葉も思い出しました。

さあさあ。
今年のバレンタインも過ぎてしまいましたが、私は2日遅れの16日に私の熱烈なファンであるという世田谷区在住のよっちゃんさんから一通の手紙を受け取りました。
本人はさらに遅れて18日の明日、こちらにやってくるそうです。
楽しみです。
クルマーシーはロンドンにいるよ現代美術もあるよ-Automat
Edward Hopper Automat 1927 Oil on canvas

夕方になるとまた雪が降った。
まるでこれから怪獣みたいなものがやってきて世界をめちゃめちゃにするような小さな恐怖に駆られたので、小走りで家に帰る。
家に着いて安心する。

部屋の中を暖かくして机に向かう。
ご飯を食べ、本をパラパラとめくり、考え事をする。

とても静かで、ふとある感覚が蘇る。

時間が止まる感覚。
生まれた時からここでこうしていて、ここでこうしたまま一生を過ごす。
終わりは、ない。

私は絵画はそんな感覚だと思う。
始まりも終わりもなく永遠であり、懐かしく遠い感覚である。

私がこのような雪の日の夜に、一人ぼーっとベッドで考え事をしている様子が、まるで部屋ごとフリーズドライされてしまったように思えるほど静寂であったので、もしかしたらエドワード・ホッパーの絵の中に入ってしまったのかもしれないと思った。

クルマーシーはロンドンにいるよ現代美術もあるよ-Nighthawks
Edward Hopper Nighthawks 1942 Oil on canvas
昨日の雨も止み、街からは鬱が消え、今日は昨日よりもやる気が伺えます。

朝一の授業を終え、昨日行けなかったタウンにある図書館までバスに揺られてどんぶりこ。
学校からこの図書館までの遠いこと、遠いこと。
いくたんびにバスの降り場を間違えて、相当歩くとこになるので結局2時間はかかります。
例によって、今日も間違え。歩き。また間違え。歩き。
くたくたになったところで図書館に到着です。
予約していた本を受け取るためだけでこんなに大変なのだから、「あーもう返しにきたくないな。」と思うのもあたりまえです。

しかし!問題はここから始まったのです。
なんとまあ、予約しておいたはずの本が予約解除されていたのです。がびーん。
「こんなに苦労してはるばる来たのに。」

とぼとぼ帰ります。
こっから家に帰るのもおっくうです。

バスに揺られ、うとうとしていると、なんだか目の前で事故が発生です。
黒人の若い女性が道に倒れています。
警察や救急車がうんうんうんうん集まってきます。

「大丈夫かぁー!!誰かっ!おいっ!誰かっ!!早くっ!!」バスの中から、心の中で私も叫びます。
あまりのびっくりように私は気がついたらバスを降りていました。

「あぁっ。バカ。あたし、ここで降りてどうすんだ。」

バスはおかまいなく過ぎ去ってしまいました。ぶをおおおーん。

そこで近所のセンスベリーで買い物でもして帰ろうとせっせと歩きます。

そこで買い物をして店を出るとあたりは真っ暗、寒いです。
「早く帰ろう。」と思ってもバスがなかなか止まってくれません。
バスは帰宅ラッシュらしくあふれんばかりの人を乗せて、バス停を無視して行くばかりです。

地下鉄で帰ろうと駅に行くと、なんと地下鉄が止まっていました。

「おぉ~、だからいつもよりバスが混んでいたのか!」
ということでまたバス停に戻り、バスを待ちます。
だけどもうくたくたです。重い荷物もって行ったり来たり。

やっとこ家に着き、「今日はまったくツイてなかったなぁ。」と一日を振り返ります。

すると、

「うわーーーーーーーーーーー!」

お気に入りのニットの洋服に穴があいています。
モヘアのニットなので、いったいどうやって修理したらいいのやら。途方にくれます。

「いやあ、だめだ。もう今日は何もしないで寝よう。」ということになりましたが、またしても寝る前にふっと思い出したことがありました。

「うわあ............。」

「そういえば、今日クラスメイトたちとグループプレゼンテーションの打ち合わせを3時からやるって予定だったんだ...。」

すっかり忘れてた。

昨日、あまりにも運良くビーフシチューにありつき、焼きリンゴにありつき、シャンパンにありつき、さらにはギネスにまでありついた私は今日一日でそれらすべての借金を返す事となりました。

日々、幸せは少しずつ小出しにしていったほうが後々いいです。