2日間にわけてThe Cremaster Cycle1から5までを一気に上映する、という今思えばかなり贅沢で貴重な体験です。
とはいえその頃、勉強の仕方がヘタクソだった私はマシュー・バーニーなんて名前すら聞いた事なかったし、Cremasterという単語すら辞書で引かずに映画館へ向かったのです。
映画館の周りにはクラスメイトやら先生やら知っている顔がいっぱいで、そんな大勢の中でCremaster Cycleの事を知っている数名の優秀な生徒が自慢げに説明をしているわけです。
こちらとしては「あーあー、こんなに長い時間椅子に座りっぱなしなんて、あたし耐えれるかしら?あー、めんどくさいけど、クラスメイトは皆来てるからなー、先生もいるしなー、帰れないよなー。」なんて、本当によく大学を卒業できましたね。って思う次第です。
さて、この作品、そりゃあすごい衝撃でした。
あまりの長さに気が遠くなり、最後にはお尻が痛くてモジモジしながら見ていましたが、若かりし私にはその映像の美しさと、秘密の暗号みたいにまったく解読できないストーリーと、自分の想像力なんて完全にナノ化しちゃうくらい強い世界観に大興奮したのです。
具現化できちゃうのか。なんて、その頃の私に希望が見えたのでした。

The Cremaster cycle 1, 1995
時は2011年。
時代が変わればアートも変わって、「マシュー・バーニーとマイケル・ジャクソンとマット・フランクスがあたしのヒーローだ!」なんて言ってた私も最近は編み物をしながら「いやぁ、ジジェクは本当にすごいねぇ。やばいねぇ。」思えるくらい変わったわけです。トランスフォーメーション!!
そう、トランスフォーメーション!!
先週の日曜日にピロミちゃんとMOTまではるばる足を運び「東京アートミーティング トランスフォーメーション展」を見てきたのです。
cremaster cycleは色んなギャラリーでが時々見かけるのですが、どっかでやってるよと聞くと何度でも懲りずに見に行ってしまうのです。
映像作品がたくさんあって私もピロミもクラクラのヘトヘトでしたが、一番好きだったのは映像でもなくバーニーさんでもなくヤン・ファーブルさんのドローイング作品でした。
著名なペインターのポストカードをペンで真っ黒に塗りつぶたり落書きしたりして、勝手に「アフリカのお面」とかに変えちゃってる作品です。
おもしろかった。笑っちゃった。
やっぱわかりやすい作品が好きだな。あたしも映像もいいけど3Dのものをつくりたいな、と後日よーこさんと話しました。
楽しみだなー。次は何をしよう。