こればっかりは本当に言うけどね。 | クルマーシーは日本にいるよ。

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今日もこんにちは。これから新しい生活です。

いやあ、世の中にはたくさんアートが山ほどありますね。
毎日見ても、見尽くせないほどあります。
世界に住む人の数より多いですね。

だけどさ、本当に言葉を失うほど感銘をうける作品はそりゃあ少ないですよね。
あたしは今のところ片手で足りちゃうくらいです。
でもそういう作品に出会うと、もう本当に何がなんだか分からない感覚が身体を走ります。
私の場合は突然宙に浮いちゃう感覚に似ています。
変な道まで見えちゃいます。
そして、永遠を感じます。

まあ、こんなたいそれた事を言った後でお話するのも少し照れくさいのですが、今日はそんな感覚になったことのある作家のショーを見に行きました。

Robin Rhodeです。

今回のタイトルは"Who Saw Who"で、Hayward Galleryにてただ今展示中です。

彼の映像作品は何枚もの写真を使ったアニメーションです。
壁や地面にチョークを使って描かれた絵に人のアクションを加えてストーリーをつくるのです。
自転車に乗った二人の子どもが勢い余って空中に浮かび上がったり、綿毛を収穫したらそのままベッドとふかふかのお布団になったり。
なんだか子どもの頃に見ていた世界が、そこにはあるような気がします。
でも、私が一番引きつけられるのは彼の作品のセンチメンタルな雰囲気です。

例えばその世界がどんなに素敵な可愛らしい夢を描いていても、それは結局はチョークで描かれたものに過ぎません。雨が降れば消えてしまう儚い一瞬の夢のようです。
それが飾らない質素な、でも純粋な夢であればあるほど淋しさや虚しさを心の隅に感じます。
届かない理想や、もう過ぎ去ってしまった子どもの頃の想像の楽しみに対する感傷的な感情が浮かびます。

私は長野の田舎に生まれて育ったので、山の向こう側にある世界に憧れていました。
でも子どもの頃はそこを出る方法も力もなかったので、いつも別の世界を妄想しながら遊んでいました。
とくによく、空を飛んで山の向こう側にピューって飛んでいく妄想をしました。
ほんで気がついたら、ああ、あたし今ロンドンにいますねえ。
ちゃんとあの頃夢見ていた外の世界を見てますねえ、あたし。
まあ、まだまだ殻に籠りがちですが、もうちと頑張って外の中の世界を見たいです。
そんなふうにRobin Rhodeは私の心をつつきました。

そして、Life is beautifulって今日も思うわけです。

robinrhode
Robin Rhode Untitled, Harvest 2005

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