深夜に自宅のドアの前で立ち尽くす | クルマーシーは日本にいるよ。

クルマーシーは日本にいるよ。

今日もこんにちは。これから新しい生活です。

昨晩。

仕事が終わって、例によって満員電車に耐え抜き、すーっと夜風を切りながら自転車で帰宅しました。
何も特別な事はない、いつもの私の帰宅風景です。
でも、かろうじていつもと違っていたのは私が鍵を忘れた、という事でした。

一人暮らしをしているとまず鍵を忘れるということはないのですが、誰かと住んでいると忘れます。だって、出かけるときに相手がいたら鍵しめなくてもいいからね。
私はこれで2回目です。始めてのときはよっちゃんが朝の5時ぐらいに帰宅したので、私はそりゃあもう半べそかきました。もう、家がないってことがどれだけ心細いかというのを実体験で感じました。

もう、忘れちゃいけない。あんな思いはもう二度とするもんか。と思っても、鍵を忘れるときは案外能天気なもんです。私は深夜1時過ぎに部屋のドアの前に立ち尽くし、鍵を忘れた経緯をたどってみました。昼に起きて、ご飯を食べて、出かける用意をして、鍵を持って携帯も持って鞄を持ったんだけど、「あれ?あと5分ぐらいのんびりできるね。」と思ってお布団にゴロンとしました。鍵も携帯も鞄も一緒にゴロンとしたはずです。そしてあの夏の昼下がりの能天気な空気に私は飲み込まれ、頭もすかっりお天道様みたいにポカポカして、その結果が深夜に途方もなく立ち尽くす事となったのです。

「ああ、もうバカも休み休みにしてくれよな。」って自分自身に思いました。
でも、もう私も2回目となればこの次にどうしたらいいか分かっています。
コンビニに行きました。近所の。
煙草を買って、ライターも買って、駐車場に座って、あとはよっちゃんの帰りを待つだけです。
1本吸って、2本吸って、でもそれでも15分ぐらいしか断っていません。一時間ほどボケーっとしていました。
何台もの車が入ってきて、出て行きました。
何人もの人が通り過ぎ、その度にこちらをちらっと見ていきました。
すると、一人のお兄さんが声をかけてきました。「こんにちは。」って。
私も「こんにちは。」と返しました。
お兄さんは買ってきたお菓子を勧めてくれましたが、私は断りました。お兄さんは私の横に座り込み、話を始めました。でも、別に悪い人じゃなさそうなので私も話をしました。
お兄さんはミュージックPVをつくったりしているそうです。私も昔CMをつくっていたので、その話をしたらたいそう喜んでいました。

そうこうしているうちに、2時40分も過ぎた頃に、よっちゃんから連絡があリました。
「これから帰るよーっ。」ていう言葉に私は「ああ、人生って、ほんとよくできているね。人は一度沈んだら、また浮き上がって来れるようになっているね。ああ、ちゃんと救いの手は差し伸べられるね。」と一人幸せを感じました。お兄さんも「よかったですね。」なんてほっとしてました。

お兄さんは結局最後まで私につきあってお話をしたり聴いたりしてくれました。
私は名前も尋ねずにバイビーしました。

よっちゃんは帰りしなに「あの子ってば、お兄さんについてちゃったりしてるんじゃないかしらん?」と不安だった模様です。

3回目はなしってことで。