平然と嘘を言うようになれば、良心がなくなって盗みも平気ではたらく人になる。

子どもの頃に『嘘つきは泥棒の始まり』と言われてちょっとしたウソでも強く戒められたものだ。それが講じて、自分などは『それは、バカ正直だよ』と、母に怒られた。無邪気に本当のことを話して人に迷惑を掛けてしまうこともあるという事だった。

 

まあ、平然と嘘を言うようになれば、良心がなくなって盗みも平気ではたらく人になる、といった意味で『嘘つきは泥棒の始まり』と言われるらしい。しかし、稲田防衛相が泥棒をするとは思えないが、平然とウソをつく政治家であることは確かなようだ。

 

●国の安全を守る防衛相など即刻辞任すべきだ。

自分が関わった裁判で出廷したことも忘れてしまったとは、信じられない。もし、本当に忘れてしまったとしたら、健忘症となっているので国の安全を守る防衛相など即刻辞任すべきである。また、忘れていたのではなくウソと分からないだろうと、国会の答弁でタカをくくってウソをついたとしたら、『泥棒の始まり』になる、と責められても仕方がない。

 

これは、単純なウソは犯罪にはならないが、泥棒はどんな場合でも犯罪になるという意味で、稲田防衛相は、『犯罪者予備軍』とみなされても仕方がない。つまり、こちらの場合でもそんな人物なら防衛相辞任になると言うことである。

 

●すでに安倍首相邸の隣家まで延焼している。

問題なのは、安倍首相ならびに菅官房長官が『辞任するにはあたらない』と、この国会で堂々とウソをついた稲田防衛相をかばっていることだ。稲田防衛相を辞めさせれば、野党は次こそ安倍首相の首をはねてやる、と意気込んでいる。

 

それを考えて稲田防衛相を守っているのだろうが、この森友学園事件は、猛然と燃え上がっており、行き着くところまで行かないと治まらない状況になってしまっている。これが火事だとすれば、すでに安倍首相邸の隣家まで延焼しているのである。

 

●次には家計獣学校問題が燃え上がりそうな状況。

そして、この炎を何とか逃れたとしても、次には加計獣学校問題が燃え上がりそうな状況になっている。安倍首相の学友の加計孝太郎が経営する学校法人に38億円の国有地が無償払い下げが行われたとされる事件である。

 

こんなあるまじきスキャンダルが飛び交う安倍内閣の支持率が、NHKの世論調査ではなんと51%もあると、13日に発表された。それこそ、『ウソだろ?』と思わざるを得ない。これが本当なら、日本国民はどうかしていると言わざるを得ない。

 

●韓国では、大統領の依怙贔屓による不正が摘発され、弾劾裁判に掛けられて罷免された。韓国民は一斉に反大統領を叫んで立ち上がったではないか。日本国民は、相次ぐ不正発覚を『これくらいは許せる』と思っているのだろうか。