安倍首相の支持率より不支持が増えて40%以上になった。

安倍首相の支持率が40%を割り込んで、逆に不支持率が40%以上になった。大2次安倍内閣が成立してからはじめてのことである。それなのに、国民の安全を守るためだとして、安倍首相は強行採決した。


国会での今日(15日)の強行採決は、衆院の平和安全法制特別委員会でのことで、自民党と公明党は続いて16日に衆議院本会議で再び強行採決をする予定である。


●『安全法制は夏までに成立させます』と約束した安倍首相。


それで参議院に平和安全法制法案が送られることになる。自公の与党は参議院も過半数を持っており、ここでも採決は可能なのだが、参議院では採決を行わず、60日ルール(60日間採決しない法案は衆議院へ戻す)に従って、再び衆議院で強行採決、という日程になるのではないか。


安倍首相は、アメリカ議会での演説で『安全法制はこの夏までに、成立させます』と、まだ、日本の国会でし審議に入っていないのに約束手形を切ってしまった。その約束を果たすために、日本の国会はこのような醜態を演じなければならないのである。



アメリカは、戦勝国として自国の価値観を世界に普及するために、至る所で戦争をしてきた。しかし、それは決して成功してきたとは言えないのである。一方、日本は敗戦国として平和憲法を定めて、アメリカとは異なった平和外交を展開してきたのである。


それは、自衛のための最小限度の軍事力しか使わない、という軍事的には消極的な外交である。従って、日本は集団的自衛権まで行使してアメリカの軍事力による強い外交と共同歩調を取る必要はないのである。


●日本には友好親善を図る和外交の役割が求められている。


日本は、アメリカだけではなくどんな友好国とも軍事的に協力しない、というのが憲法の定めである。日本には、友好親善を推進する平和外交に尽力する役割が世界の諸国から求められているのである。


安倍首相の『アメリカ追従政治』は、すでに限界を迎えている。沖繩の基地問題も『アメリカ軍に守られている日本』という観念から脱出することで、日本が本当の独立国として平和外交を展開しなければ、解決できないのである。


●戦争は人間的なものではなく欲望が渦巻く殺し合いだ!


安倍首相は集団的自衛権を『友人の安全』という極めて情緒的な軍事協力だと考えているようだが、軍事や戦争はそのような人間的なものではなく、国家とか民族の欲望が渦巻く殺し合いなのである。


日本は二度とそのような醜く悲惨な戦争はしないと決意したのである。我々日本人は戦争で姿を現した悪魔を見たではないか。安倍首相は友人を助けるために戦争をするつもりなのだが、それはとんでもない間違いである。


●友好国が戦争をすると言い出したら止めに入るべきだ。


日本は、『戦争なんてつまらないから止めろ』と、世界中に言い歩く国にならなけさばならないのである。友好国が戦争をすると言い出したら、助けに行くのではなく、止めに入るべきなのだ。


安倍首相が『切れ目のない戦争準備』を急ぐのは意味がない。戦争しよう、となったら、こちらがどんなにつ強い抑止力を備えていても、切れ目のない戦争対策をやっていても、相手は必死で襲いかかってくるものだ。


●抑止力というのは理論ではなく単なる気休めに過ぎない。


それは、過去のアメリカと戦争をしてしまった日本の場合を考えれば分かるはずである。抑止力などという考え方は合理的な理論ではない。単なる気休めに過ぎないのである。


アメリカに追従して、戦争の片棒を担ごうとしている安倍首相は、日本国民をあの酷たらしい戦禍の中へ突き出そうとしているのである。こんなバカなことを真剣に考えて国会を騒然とさせている邪な政治家は許してはならない。


●日本は平和憲法を定めてアメリカとは違う平和外交を展開。