Sくんはいつも怒っている。
いろんな理由で怒っている。
Sくんの狭い心のプールは怒りで溢れていて、洪水寸前。
そんなSくんが怒るのが面白くて、やんちゃ連はSくんをいじる。
わざとあおる。
彼らには娯楽、いじめのつもりはない、でも、Sくんにはたまったもんじゃない。
昨日ついにSくんがキレた。
いじめっ子供は、やったやったと快哉を叫ぶ、
Sくんが殴りに行こうとしたところを、、、、、止めた。
返り討ちに合うのが明白だからだ。
かなりな力で私を振り切り奴らのもとに突しようとするSくんを止めるのはこっちも大変。
奴らを教室から追い出してSくんを座らせる。
「なにしたい?どうしたい?」
何があったとはきかない、怒りが倍増するから。
「殴りたい」
「殴れると思う?殴られるぞ」
ともかく、怒りが押さえきれない、だからといって素直に殴らせてもらえるとは思えない。翻弄されて終わりだろう。
「消火器で殴る」
おっと重機がでてきたよ。
「それさ、相手に取られて逆に殴られたら痛いよ?」
「もうがまんできない」
「我慢はしなくていいよ、で、どうしたい?」
「殴る」
「S悪くないのに、痛い思いするし悪になっちゃうよ?」
「我慢できない」
「うん、だからさ、Sが悪くならなくて仕返しできる方法考えよう」
「水?」
「お、水、いいね!強い水は相手を吹っ飛ばせるよ」
「ホースの先細くすると強くなる。」
「うん、そうだそうだ、でも、こっちも踏ん張らないと振り回されるよ」
「大丈夫、やったことある」
「そうか、そうか」
「足元にLEGO巻いて踏ませる」
「うーん、それは奴らよりもバカな一年が引っ掛かるからやめようか」
てな感じで、やっつける方法考えてたら、大分落ち着いてきたSくん。
四時半に奴らが帰るまで、事務スペースでかくまっていました。
後でお母さんが迎えに来たので、いろいろ悪巧みしました、実行はしないと思いますけど、すみませんとお伝え。
母はSくんに「じゃ机に足の小指をぶつける呪いを掛けよう」と言いながら帰っていきました。
悪いのがのさばって、
よいこが泣くのはマジ許せない。
魔法使いになりたい。