剣道に限らず、運動を行うと身体に負担がかかり疲労します。
無駄のない最低限の動きを行う達人ならいざ知らず、未熟者が激しく稽古を行うと身体に負担がかかり、年齢と共に疲労が増します。 
社会人の余暇的に剣道を行っている人には、会社に迷惑をかけるわけにもいかないので〔剣道だけは一生懸命なんだね。という嫌味を回避するためにも〕、稽古を休むのも立派な選択肢だと思いますが、私のように稽古は休みたくない…剣道があるから働けるというタイプにとっては、身体のケアは大切です。

私が子供の頃、ひと昔前は、「稽古中には水は飲めない。」「ウサギ跳び。」「テーピングはダメ。」という行き過ぎた精神論中心の稽古〔精神論がダメだとは思っていません。〕でしたが、最近はかなり、合理的というか科学的な見地も取り入れられていると思います。
ですから、サポートタイツ等のアンダーウェアを道着の下に着用されている方もいらっしゃるかと思います。かくいう私も使っていますが、それだけでは足りない。疲労困憊ということで、どうやって、体をリカバリーするかといろいろと試したうえで、使っているのが、アロマ入りマッサージオイルです。
 

稽古後や、入浴後に簡単なセルフマッサージを兼ねて使用していますが、なかなか効果があると愛用しています。
また、剣道の性質上、足の裏や手にマメが出来たり乾燥しますが、良い保湿にもなるみたいで、症状が軽減されました。
私はスポーツ用を使用していますが、マッサージオイルであれば、なんでも良いと思います。(肌に合う合わないあがあると思うので、御使用は自分に合わせて)
アロマ入りなので、私のように、試合前に精神が揺れる人には、香りの効果も期待できるかもしれません。

剣道は、精神論も大切ですが、理合を求める合理性も必要かと思います。
身体のケアに留まらず、準備体操や食べ物等、本当は、私のようなおじさんだけではなく、子供の頃から気を付けてあげたほうが良いと思いますが、そのことについては、機会があれば、また書きたいと思います。
竹刀種類については、豊富になりバリエーションが広がったと思います。
一昔前には、種類が多くなかったと思います。
 
竹の材質については、桂竹、真竹、カーボンとありますが、過去には、佐渡の竹とか京都の竹が、強風にさらされているためて、「しなりがあって良い。」というお話を聞いたことあります。
 
竹刀のバランスなどは、皆さんこだわりがあると思いますが、
打たれる側の痛さについては、自分自身ではわかりません。
 
桂竹と真竹竹刀の差がどこまであるかわかりませんが、しっかり叩く=力任せに叩く人に叩かれたらどっちも痛いです。真竹の方がしなりがあるので痛さよりも響く打ちと聞いたことがありますが、現在、手作りの国産真竹竹刀を使用される方については、剣道好きの方と言って差し支えないので、痛い打ちになることは少ないと思います。自分の周りにもいません。
カーボンは使ったことはありませんが、叩かれたことがあります。諸手モロ突きは、やめてください。限度を超えてしなるので、遅れてものすごい反動があり、吹っ飛びます。
 
握りについては、最近、種類が増えたように思えますが、一昔前までは、なぜ「丸」ばかりだったのか?真剣はさておき木刀については楕円形なので、小判型が早くに普及してもおかしくないと思いますが、普及したのは、ここ最近のような気がします。単純に、痛んできたら回す、差し替える等(後家竹刀)が出来ないため、経済的側面で普及しなかったのか、竹刀の打突については、丸が最終的な形なのかわかりません。
 
棒状の道具を、振りかぶって振り下ろす運動をする競技を剣道以外に私は知りません。(競技ではないですが、マキ割ぐらいです。)
腰の回転を使用するものについては、野球のバット、ゴルフのクラブ、テニスのラケットなどがありますが、野球のバットについてはプロ野球選手であればこだわりがあるでしょう。テニスのラケットやゴルフについても当然種類があります。
知り合いで、バトミントンを嗜んでいる方は、グリップに巻くテープに並々ならぬこだわりがあるようです。
 
剣道の竹刀に話を戻しますと、形状太さで使用感が変わるのは当然ですが、竹刀選びの時に私が気を付けていることは、竹のみで振っても柄をつけると感じが変わる。小手をはめたらさらに違和感が出る。ということがあります。
素振りでは太目が良いんのですが、防具をつけると剣先が走らなくなる。という下手さぶりがありありと出てきます。かといって細めにしすぎると、応じ技の時の手首がうまく動かないということもあります。
竹刀選びも奥が深いです。
 
 
剣道に必要な用具って、少ないようで、それなりにありますが、
小物の一つ「ツバ止め」
 
 
一番左が、一昔前、有段者といえば、このタイプのツバ止めを使用していた方が多かったように思います。ツバに穴をあけて一体型にし、竹刀の弦に縛るタイプです。
使っていたときは、感じませんでしたが、一回一回縛る手間、紐がぶらぶらしていて、だらしなく見える。等、冷静に考えると使い勝手は、決して高くなかったように感じます。
とはいっても、子供が使っているゴムのツバ止めはなんだか味気ない。そういった理由が使われ続けた理由だと思います。
そして出てきたのが、真ん中の不動タイプ。作りはゴム止めなので、使い勝手が高く、見栄えも紺黒系と悪くありません。使い勝手も良いことから一気にスタンダードになったと思います。
しかし、やや欠点がありまして、竹刀の握りが普通の太さ以下なら全く問題なく使用できますが、ここ最近普及し始めている太い竹刀、極太竹刀だと、1月程度でゴムがボロボロになり使用不可になります。お値段が1000円程度とそれなりの金額のため出費がかさむのと同時に、ツバ止めの寿命事態が、もともと長いものだったため1月という感覚に抵抗を覚える人が多いようです。(太い竹刀自体がある程度の年齢の方に人気がありますので。)
ゴムを丈夫にしたタイプもありますが、どこまでも持つかは試していません。
この「不動タイプ」の普及のおかげで、ゴムツバ=子供用、初心者用のイメージが薄れたように思えます。極太用竹刀のツバ止めとしてアメゴム制のツバ止めがあります。
一番右のツバ止めがアメゴム制で、実戦型と言われている小ぶりなツバ止めです。お値段は数百円程度。極太でも問題なく使用できますが、慣れるまで、いや慣れても付けにくいです。耐久性は申し分ないんですが、ちょっと竹刀を変えようと思っても時間がややかかります。
ツバ止めを実践型にする必要はないので、凸型と言われているツバ止めが極太竹刀にはいいように思えます。お値段も不動よりも安いものなので試してみる価値は十分あると思います。
付け易さは、不動>凸型>革(縛りタイプ)>実戦型、とかんじています。
 
 
 
上段用竹刀と銘打っている竹刀があったとしても
上段の構えは、中段の構え以上に幅広いので、これというスタイルや形、竹刀はないかなと思います。
上段は背が大きい人が取るというイメージもありますが、
身長が低くても、取れる上段はあります。私は身長が170なので大きくはないですね。
私の上段用竹刀ですが、
太さや形状は、柄がちょっと長めの細め。竹刀の形はごく一般的なものだと思います。
 
上が上段用。下が中段の時に使用している竹刀です。
一見ほとんど変わりがありませんが、上段用としている物は節の位置が高めです。
普段、胴の部分を意識して竹刀を振りますが、上段の方が高い位置を意識して降っています。
 
自分用にオーダーしている竹刀は上段用ではないのですが、節の位置が同じく高めになっています。
理由は、背が高い人にスピードまかせに打っても、攻め勝ったと思って打っても乗り返されることが多いので、しっかり崩して大きめに降る事を意識しているためです。
 

握りは普通の丸です。
通常よりも気持ち細いくらいです。
 
不思議と中段でもいい感じの竹刀です。
 
竹刀も試さないとわからないようです。
竹刀沼にはまると奥が深く抜け出せないかもしれません。
群馬にある武道具店さんで、職人さん。親子で営まれてます。。
 
最初に不満点をいいます。
気軽に行けない。新幹線を乗り継いで…
近所にとまでは言いませんが、車で行けたらなと(笑)群馬の方々が羨ましい。
あとは、パーフェクト完璧です。
私が求める理想の剣道具店です。
 
 
きっかけは、一生モノの防具を作りたいと
いつもお世話になっている竹刀職人さんに直感と感覚で、私が求める防具職人さんを教えてもらいました。。(剣道マニアの方の情報が集まってると期待したので)
よく知らないまま、言われるまま、行動力に任せて行ってみたところ
大正解でした。防具悩みに終止符を打つことができました。(予約済)
手作りですので5年待ちは覚悟でしたが(お金も貯められますし)
比較的早く、手刺し防具を作っていただけそうです。
(もちろん、数年待ちですよ。)
 
素晴らしいと感じる点はたくさんありますが、
中で共感を得たのは
 
1.人柄が素晴らしい
モノ作りは人に現れることが多いというのが持論です。
小手紐の結び方ひとつとっても個人個人に合わせてくれます。
 
2.地元を優先している。
モノが良いので、このネット世界でたちまち広がって売ることも可能と感じますが
大きく広げてしまった商売を小さくするのは難しい。
長い目でしっかり先を見据えているのと同時に、
地元に支えてもらってるという思いを感じました。
長く一生使おうと考えたら無くなられてしまっては困ります。派手な商売をなさるよりは、誠実なご商売をしてると感じました。
 
3.若い職人さんがいる。
将来がしっかりしている。
剣道もされてますし、最近の防具の傾向もよく御存じでした。
その中で、今までの伝統とよく勘案されてると感じます。
サイズをとっていただきましたが、採寸も良かったです。
余談ですが、採寸用紙がカレンダーでした。
職人と名のつく知り合い(靴とかグローブとか)は居ますが、
皆さんなぜかカレンダーの裏紙を使っている人が多い。
カレンダー配布はなくせない日本文化なんですね。
 
4.センスが良い
色使い等、基本的にはお客さんがデザインを選びますが
私は地味だけど人と一緒なのが嫌という面倒な傾向があります。
こういうのは、作り手でないと対応不可なものが多いですし
提案もできないものです。
その希望にもしっかり応えていただけそうです。
 
ーーー防具について。ーーー
西山作。西山別注。円印。
とありましたが、どの防具もよくできていると思います。
 
西山作については、修理中の小手を見ましたが
オーラを感じました。数年経過してできる本物の証です。
(握りがしっかりしていましたので使い手もかなりの先生だと思います。)
革の材質も最高のものなんだと思います。(昨今はなかなか手に入らないとか)
お店で、お仕事の邪魔をしてしまいましたが、こちらの防具を予約しました。
気長にデザインを考えています。
お値段ですが、手刺だから、当然それなりの金額がします。
でも、職人さんが作る手刺防具にしては、格段にお安いと思います。
 
円印
実は、手刺が完成する前に、この防具も頼んで使おうと思ったんです。
でも、ぐっとこらえてやめました。
手刺しが来たら使わなくなってしまうので、そのためのつなぎとして購入するのは
人として、職人さんに対してどうかなと思いやめました。
なので、円印の小手については店頭で手を入れてみた程度です。
 
素直によくできていると思います。
ここが凄いと主張してくる箇所はありませんが、
そこが凄いところなんだと思います。
お値段を考えたら、かなりのコストパフォーマンスです。
傾向的に、人を選ばないまさに自在小手だと思います。
すごく軽いわけでもない(もちろん防御面でも申し分ないと思います。)。
すごく構えが強制されるわけでもなく、手首の返しは良いです。
長く使えばしっかり自分の小手になると思います。
 
試合・稽古・審査にすべて同じ小手を使うおすすめの小手と聞かれたら
稽古で使い込んで自分の小手にするのであれば、
コスパや修理も考えたら単独トップです。
この小手以外考えられないかな。
(それくらいの能力がこの小手に秘められています。)
ただ、買いに行ける人という条件が付きます。