ドヤの街の雨 | Cogito ergo sum

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方法的懐疑から頭が離れない人のブログ
相変わらず変な記事多目なのはいつものごとく。

ゆる~くお願いしますゆるく。


 どっちのブログで記事を書こうか迷って、大した話でもないし収益化しても仕方がないなぁとAmebaとかいうオワコンサービスで更新することに。
さて、昨日から大阪入りして朝を迎えたわけです。もちろん、大阪に行くまでの過程で色々な皆さんにお会いしてるわけですが道中のベルトコンベア式なオフ会については後々触れることにしよう。(東海道線止まったり全力で走ったり、新快速播州赤穂行きの中でおじちゃんおばちゃん連中と初見とは思えないノリで楽しんでたりと色々あった)

 まぁそんなわけで、西成、というか所謂あいりん地区というやつに着いてからの話を少し書こうと思う。
新今宮の駅に着いたときはだいたい17時過ぎだから結構人が多かった。日雇労働者が出先から拠点とするところに帰ってきた時間とぶつかったわけだろう。駅の西口を出た、目の前にかの有名な(?)あいりん労働福祉センターがある。

あいりん労働福祉センター

まぁざっとこんな感じ。写真にはあまり映ってない(というか映してない)けど右側の高架脇はずーっと路上生活者の寝床が並んでいる。それはおそらく、そこらの公園とかの比ではない。酷い見た目だ、とてもじゃないけど初見がそれなりのテンションで行って少なからずショックを受けるはず。独特な匂い(or 臭い)もある。

 一歩踏み込むと安宿、所謂ドヤが乱立していて、価格競争が激しい(のか?単にランクが色々なのか?)。
ちなみに、ここら辺のビジネスホテル(間違っても東横インとかの話ではない)のビックリする特徴は「アパート」だ、ということ。もちろん、所謂アパートが部屋として貸し出されているわけではないのだけど。大体フロントや入り口の料金の隣に「1ヶ月XXXXX円」や「福祉の方気軽にどうぞ」などと書かれている。そして、私が宿泊した先も、じゃらんで予約を取った(ドヤなのに今どきはじゃらんで予約できるよやったね!)ときは「ビジネスホテル◯◯」だったのが、部屋に置いてあったカレンダーにはそれと同時に「アパート◯◯」と併記されていて、少しびっくり。

 まぁそんな驚きよりははるかに2泊で3200円という破格の料金を疑いつつ、部屋が思ったよりもまともだった安心が大きかったが(禁煙の部屋を頼んだけど普通に灰皿置いてあったし、ヤニの汚れや焦げ跡多かったねw)。ちなみに、分煙という文化はここまではまだ浸透しないようで、ホテルの至るところに灰皿が置いてある。それはトイレも例外でない。一般にトイレでの喫煙はアウトなものだが、トイレの個室にあえて灰皿を置くことで少なくとも吸い殻を流されて詰まる危険性は回避してる。逆転の発想すごい(笑)

 そんな感じで、一通りホテルに荷物を置いてかばんを軽くして外に出た...

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 ここまではメインのブログで書いて、ここから先少し迷って結局今こうしてあるようにAmebaに上げてしまった。というのも、ネタ的には「外に出たらもうなんかワンカップ大関片手にうろつくおっさん、突然怒鳴るおっさん、喧嘩、路上で寝てる人云々」と治安の悪い最底辺の街でとてもじゃないけどろくでもない。くらいに書いたほうが良いのだろうけど、結局そうでもない(もちろん、突然怒鳴り合いが始まって警察官が止めに入る場面は事実としてあったのだけど)。ネタ的には求められていなそうなのでどうでも良くなってきた。だから、こっちでしょうもない日記雑記程度のことを書こうという感じ。

外に出ようとするのだけど、そのときに地味なアクシデントがあった。自動ドアが開かない。これは、自動ドアのセンサが赤外線センサでもタッチセンサでもなくて、床のフロアマットに置かれた圧力センサなのでそれを知らないとどうあがいても開かないのだ。そんなわけで宿の主人さんに教えてもらった場所を踏むんだけどどうにも開かないww。

見るに見かねた「住人」が大笑いしながら開けてくれる始末。
クロ「っ!?えっ??んんっ?」
住人1「大丈夫かよwwwwほら!www」
ク「すみません、どうもw」
住1「兄ちゃん軽すぎるんじゃないんかw細いしwwどっから来たん?どうみてもこの辺やないだろ」
ク「(埼玉だの群馬だの面倒くさいのでスタート地点秋葉原だし)東京っすよ」
住1「そうかw東京者かーw(東京者なのかよくわからないけどそんな感じの響き)きれいな服やしええなぁ外人さんかと思ったでwこれからどこ行くん?」
ク「買い物して、飯でも食ってこようかなって。」
住1「きぃつけて!行ってらっしゃい!」

確かに僕はヒョロい(笑)朝、銭湯に行ったけどそのときも周りの人間を見回すと私だけ妙に弱々しく見えてなんだか落ち込んだw

そんなのこんなでやっと外に(大げさ)。ただ、ここで雨がちょうど降ってきてしまったのであまり遠くにも行けず、仕方なくその辺の店で何か食うことに。
たまたま目についたのは「薬味堂」というカレー屋さん。明らかにイケてるなうな(死語)お店だ。
メニューがない店なので、察して注文することに。(とはいってもカレーは3種類あるのは一応書いてあった)

カレー

これで600円。私にしてみれば安いほうな気がするけどこの界隈では自他共に認める高級店らしい。私はその後店主さんイチオシのコーヒーを(そんなもんメニューはないし書いてもないw)飲んで1000円ちょうどのディナー。ディナーに1000円というと、学生の外食程度のレベルだけどこの辺であればもっと安く食えるので結構贅沢した。このカレー、和風テイストなんだけど全然辛くない。カレーという前提で食うとショックを受けるレベルで辛くなくて、スパイスの良い香りがする辛くないなにかって感じ(それはカレーだろう)。店主さんにもカレー頼んだときに「うちのカレーは全然辛くないですよ!」と自信満々に言われていたけど、本当に辛くない。

席はカウンターしかない。そのカウンター・テーブルにはソースが2種類とそれからスパイス(店主さんオリジナルのすごいやつ)がある。そのすごいやつはすごい。

店主さん曰く「この辺の舌の肥えたおっちゃんに「カレーはやっぱ辛くなきゃ!」ってよー言われるから、そんならめっちゃ辛くしたろってめっちゃ辛いっすよ」と。本当に辛い。一振り程度しか入れてないけどとにかく辛い。辛い以上にスパイスの香りが良くて、この和風カレーによく合うんだけど、一振り程度なのに一気に辛くなる。

カレー食いながら常連さんと店主さんと、そして初見のクロという傍から見りゃどうみてアウェイな環境で色々楽しく話せた。結局2時間近く店にいた気がする。(話の内容も結構面白かったので、考えがまとまったら色々書こう)

コーヒーは薬味堂専用に、カレーの後専用にブレンドされたコーヒーで結構フルーティーなテイスト。香りは最高に良い。私はいつもブラックで飲むことが多いけど、カレーのあとのこのコーヒーにはミルクと角砂糖1個溶かすとドンピシャだった。
繰り返すが、この2つだけで私は2時間近くも居座って話混んでしまったのだ。店主さんは自他共に認める変態らしい。

さて、この後の話をまたあとで書くことにしよう。今は天王寺のスタバにいるのだけど、そろそろ飽きたし。

では