4月、年度のスタートでもあり、新生活をスタートする人もいる。

我が子も東京で社会人生活をスタートした。

親バカではあるが、一人っ子がちゃんと生活できているのか心配にもなり、様子を見に上京した。

3日間の滞在期間中は、生活用品を一緒に買いに行ったり、東京にいる親戚に会いに行ったりと、中々ハードだった。

その予定をこなした後、半日の自由時間に行った場所は東銀座・時事通信ホール。

そう、JCKM/JKG鍛造部会のナイフショウ会場(笑)

銀座でナイフショウが開かれる、しかも時事通信ホールという場所で。

これって、一つの文化として認められているってことではないのかと思う。

実は、この会場で開かれる10月のJKGショウ、2月と7月の銀座ブレードショウにはお邪魔したことがあるが、4月のJCKMショウは初めてだ。

参加されるナイフメーカーさんも、このショウだけの参加という方もいるので、ちょっと新鮮な気持ち。

と思いつつ、会場に入ると、顔見知りの方がいらっしゃって、ホッとするような…

下のインテグラルのラムハンドルナイフは新作で、恐ろしく手が込んでいるな。

この3本は、多松さんの真骨頂と言えるナイフたちで、相変わらず魅力的だね。

と、たまには多松さんの写真も撮ってみた(笑)

ショウの2日前に高知で大きな地震があったので、心配したところだったが、大きな被害はなかったとのことで一安心。

これからも魅力的なナイフを作っていただきたい。

 

こちらはクマさんこと、横山哲夫氏のテーブル。

右に写っているオレンジG10ハンドルのナイフを購入するか、かなり迷ったところだったが、次の機会にということで。

右に左にと見ていると、個性的なナイフが並ぶ中根祥文氏のテーブル。

中には、アウトドア雑誌『Fielder』の記事にあった”包丁から作られたアイダ・ハンドスケルペル”が展示されていた。

ハンドル材はエゾシカを白髪染めで染めたものだが、タマネギの皮で染めるよりもいいかも知れない。

中根氏は「さすがに売り物にはできないな~」と話されていたが、師匠の相田義人氏からは『一番いい出来じゃないか?』と言われたとか(笑)

昨年10月のJKGで1本購入した九鬼隆一氏のテーブルも覗いてみたが、デフォルメしたナイフは相変わらずユニークだった。

と、九鬼氏が私の顔を見て『2分の1も作りましたよ』と、ラブレス・NYスペシャルの1/2サイズを見せてくれた。

2/3サイズを購入したのだが、1/2サイズを作るのは、やはり九鬼氏はヘンタイだな(笑)

下から2番目が2/3サイズで、一番下が1/2サイズ。

近くにいた方が面白がって、ご自分の腕時計を外して、比較用に並べてくれた。

 

また、林田英樹さんのテーブルには凄いものが並んでいた。

真ん中のダガー風をフォルダーにしたものが、下のナイフ。

製作途中であったが、精密な造りのフォルダーは素晴らしいものだった。

また、アイボリーハンドルのセミスキナーナイフは、凝った彫りが施されていた。

ヒルトの彫りだけでなく、手にした者だけが楽しめる仕掛けが…

ブレードのリカッソ部分の彫りが、ワイドヒルト側面に鏡のように映り、もう一つの彫りが出てくる。

これはお洒落だな。

 

短い時間だったが、鈴木刃物製作所の美朗さん・寛さんにもご挨拶ができたのはよかったな。

寛さんとは、来年くらいのオーダーの話をしながら、これから先、寛さんが作りたいナイフの話が面白かったな。

話の中身は書かないが、これから先のナイフが楽しみだ。

 

ということで、欲しいナイフが数本あったが、購入したのはまったくノーマークだった1本。

 

そのナイフについては、また、ゆっくりとご紹介を。