2023年 最初に購入したナイフをご紹介。


若きナイフメイカー 鈴木北斗氏作”SAMURAI SPIKE”

昨年のJKGナイフコンテストでは優秀シースナイフ賞を受賞する注目のメイカーと言っていいだろう。

鍛造ものも手掛けるなど、精力的に活動するフルタイムメイカー。

ツイッターなどを見ていると面白いし、車や時計にも造詣が深く、圧倒される。

 

その鈴木北斗氏が昨年末に「2022年の集大成」的なモデルとして発表したのが、このナイフだ。

 

カスタムナイフというと、すべて1本1本を鋼材から削り出したり、鍛造で形を作るというものがほとんどだが、このナイフはCNC加工などの機械で形で削り、その後の加工は手作業になるという、ミッドテック(Mid-Tech)と呼ばれる種類。

もちろん、ナイフメイカーがそのデザインを作っているので、カスタムナイフであることには違いない。

販売価格を少し抑えられ、ある程度の数をまとめて作ることができるというメリットがあると思う。

鋼材は440Cで、全長267㎜・刃長145㎜・刃厚(最厚部)7㎜

 

ブレードを見るだけでも、その凝った造りに感心する。

ブレード上部には溝(樋:ひ)が入ることで、突き刺しのためのデザインになっている。

また、ブレード先端に向かって、いったん細くなりながら、先のほうで厚くなるという、鵜の首造りになっているので、ポイント(ブレード先端)の強度がある。

と、黒バックでは温かみがないように感じたので、撮り直してみた。

リバースサイドも。

うん、これもいいじゃない?

シースもカッチリとホールドし、揺すっても音はならない。

面白いのは、フロント部分が大きく開けてある。

この空いた部分を使うことで、シースから抜くときに、少し前に傾けて抜くと抜きやすい感じだ。

角度的には、これくらい傾けられる。

ナイフの削りには機械が取り入れられているが、シースなどの制作にはしっかりと人の手がかかっているんだなと感じる。

革シースを誂えても面白いかも知れないね。

 

昨年、JKGショウで購入した鈴木寛氏作”アニマルハンター”と並べてみると、全長・刃長ともほぼ同じだった。

NEMOTO KNVES:根本朋之氏作のナイフとも並べてみた。

背景のテーブルが違うので、色合いが違うのはご勘弁。

これも並べてみると、全長・刃長とも、これまたほぼ同じ。

だから、手に馴染むサイズなのかも知れない。

これからも面白いものを作り出してくれるだろうし、楽しみだね。

 

オマケに、手元にあるNEMOTOナイフと並べてみた。