年明けどころか、旧正月まで過ぎての書き込みとは…
どんどん書き込むペースが遅くなるが、まあ、誰かに見せる目的でもないので、マイペースでやるとするか。
ということで、昨年、2022年に購入し、その後にイングレーブを施していただいた一本をご紹介。
ナイフの作者は香川県在住の林田英樹氏。
メタルシースのアートナイフが素晴らしく、これまで2015年と2018年にJKGショウで“Best in Show”を受賞している方で、アートナイフだけでなく、実用・ワーキングナイフも作られている。
ということで、実用のキャンプナイフを選んでみた。
キャンプというか、キッチンでも長く伸びたセミスキナー・ブレイドが使いやすそう。
ハンドル材もマイカルタで、正に実用ナイフ。
そのハンドルの前にあるワイドヒルトの造形も素晴らしい。
イングレーブ(彫り)のキャンバスとしても、この広さがあると何かデザインを入れられそうだ。
と、3年ほど前に考えていたことを思い出した。
それは、私の住む奄美大島にいる国指定天然記念物の動物2種を1本のナイフに彫っていただくという案で、左右両面に西澤明宏氏と石川直弥氏に、それぞれ彫っていただくという考えで、お二人には何となくではあるが、お話をしていた。
まずは2年前に、奄美の天然記念物の代表的なアマミノクロウサギについては、西澤氏に荒川知芳氏作ナイフに彫っていただいた。
その後、妻の病気やら家庭の事情があり、中断・断念していたが、1本のナイフの左右では2つの彫りを同時には見られないということで、このナイフを入手して、石川氏に彫っていただくことにした。
(ナイフだけでなく、イングレーブも行う林田氏には大変申し訳ないことで、その後お詫びしたところです)
石川氏によるルリカケスがこちら。
ルリカケスの名の「瑠璃」は頭から胸元にかけての鮮やかな色から来ているが、この彫りはモノクロなのに、色合いを感じるようで素晴らしいと思った。
角度を変えて、もう一枚。
素晴らしいナイフに、素晴らしい彫り。
林田氏、石川氏の仕事に感謝し、楽しませていただく。