コールドスチール社製 ピースメーカーⅡ
結構前に手に入れていたものだが、改めて見直すと、いろいろ面白い。
鋼材はクルップ4116鋼。ハンドルはポリプロピレン。シースもセキュアEXと書かれている樹脂。
高価なハンドル材も使われていない、まったくの実用、というか安いナイフだが、そこはコールドスチール社製。
箱出しで切れ味は抜群だった。
面白いのは、このブレードの削り。
使って、研いだ後なので、キレイではないのでご容赦を。
まるで、ラブレスのプロハンターのデュプレックス・グラインド(Duplex grind)だよ。
もちろん精緻さとかは違うが、廉価ナイフにも導入されているところが面白い。
ハンドル部も手に馴染む。
横幅が厚くなっていないので、コントロールしやすいし、濡れても滑らない。
微妙に凹凸があるので握りやすい。
低価格もあって、遠慮なくガシガシ使える。
最近になって、手に入れたモーラナイフのバリエーションの中に「カンスボル」というモデルがあり、それがピースメーカーと同じようなブレードだと分かった。
(モーラ・カンスボルの画像は、モーラ・ジャパンHPからお借りしました。)
ピースメーカーⅡのブレードは140㎜、モーラ・カンスボルはブレードが105㎜と長さが違うが、ピースメーカーⅢというモデルはブレードが101㎜とほぼ同じ。
ハンドルのヒルト形状がコールドスチールならではかも。
気になったのがシース。
無駄がないのだが、モーラのコンパニオンと並べるとナイフの入れ口が細すぎるように思う。
ハンドル部の半分以上を覆っているが、取り出すときにハンドルを握って、一番上部の△マークのところを握ったままで押し開くと、ヒルトを抑えている部分が外れるという作りで、出し入れがややし難い点が惜しい。
少し動かすとカタカタ音が鳴るのも気に入らない。
さらに、裏側にはブーツクリップがあるが、ベルトに差すとすると、対応するベルト幅が限られる。
このように3㎝位の幅
さらには厚みも3㎜以下しか対応できない。
ブーツナイフとして考えられたのでブーツクリップだとしたら、ベルト幅に合わなくても当然か。
モーラナイフは、アウトドアでのベルト装着を考えて、作られていると思うね。
で、3連休で時間もあることから、いつもの下手くそカイデックスシース工作(笑)
シースの形状をいろいろ考えたが、結局はラブレスポーチタイプになってしまった。
元々のシースと比べると大きいのは仕方がないか。
でも、元々のシースって、正に『鞘』って感じだが、左利きにも対応するので、これはこれで使える。
ベルト幅は広く対応するために、5㎝はOK。
こんなシロート工作でも、カタカタ音はしないし、ホールドしてくれる。
使っているうちに刃が欠けたこともあって、しばらく使わなかった。
でも、ちゃんとケアしないとね。
欠けも直したし、さて、またガンガン使ってみるか。