2016
年を、新年恒例、十干十二支でみていきます。

今年は、『丙申(ひのえさる、へいしん)』です。

まず「丙」については、「形が明らかになってくる頃」を現しています。前年の「乙」は

「まだ自由に伸びることができず、曲がっている状態」でした。丙には「さかん」「あき

らか」「つよい」という意味があり、すなわち、「陽気の発達」を表しています。だか

ら、陰気で伸び悩んでいた「乙」から、陽気で活動が一段とぐっと伸びることを示しま

す。

つまり、ぐずぐずと停滞していてはダメで、積極的かつ活発に行動していかねばならない

ということです。丙年は、事業が積極的に進展させられる年、景気が回復し希望の持てる

年であることを示します。


別な言い方をすれば、これまで曖昧にしていた物事が「明らか」になり、はっきりしてく

る年とも云えます。万事を掌握し、問題解決にむけ強力なリーダーシップがなければ、混

乱を招くことになるでしょう。


同時に、光があれば影ができる。陽気が盛んであっても陰気が生まれ、その影響で陽気が

去ることもあるので十分注意が必要とされる年でもあります。

そして「申」は、「呻く(うめく)」の意味です。すなわち、「果実が成熟して行って、

固まって行く状態」を表しています。しかし、完熟までは達しない状態です。「伸びる」

と同義で、すくすくと真っ直ぐのびていくことを示していることも同じことを示していま

す。


善悪双方の意味において、いろいろと新たな勢力、さまざまな動きというものが伸び、形

になっていく年になるという訳です。成長を妨げる要因というものは随分と減り、どう

いった方向に進んでいくのか、自らの思考、分析と決断、決意が問われることになりま

す。

「丙申」はどちらも、抵抗にあい、面倒なことが生い茂って陰気になりがちで、従来の勢

力と新しい勢力とが衝突するばかりだった昨年から、ようやく陽気に変わり、繁茂しすく

すくと成長を示していくことを示されています。夏にその傾向は顕在化すると云われてい

ます。 今年、紛糾する勢力や動きに対応し、果敢に処理することを怠ると、来年以降は

に手が付けられないほど面倒なことになります。

陰陽五行では、水火互換年(水の勢いが旺盛になり、火の勢いが衰退して互換する年)

で、興亡盛衰状況が激変していきます。火が衰えることから、電力供給やエネルギー政

策、原発問題などで新たな困難に直面する可能性が示唆されています。

ともあれ、多事多端で大きな変革期となる2016年という年は、如何に時代の趨勢を見極

め、目先のことに囚われずに将来をきっちりと見通した上で、誰が何を求めているのか、

臨機応変に正しい判断と責任ある行動が求められる年となることが予想されています。

歴史を紐解くと、満州国建国、ブレトンウッズ会議、日本の国連加盟と、国際政治の転換

が多いのが特徴です。


さらに遡れば、アメリカ独立戦争やアメリカ独立宣言が発布(1776年)、テキサス独立戦

(アラモの戦い)が起き、テキサスがメキシコから独立を宣言(1836年)、スーダンが

イギリスから独立、 モロッコやチュニジアがフランスから独立(1956年)などが起こって

います。 エジプト がスエズ運河の国有化宣言を行い、第二次中東戦争(スエズ戦争 )が

勃発。ハンガリー では革命が起こったのもこの年でした。 経済面では、申年の株価は右

肩上がりと評されています。

映画館新築 ブームに湧きました。経済 白書は「もはや戦後ではない」と結ばれ流行語とな

りました。米国 の余剰小麦粉と牛乳が学校給食 用に寄付され、日本の食生活が変わるきっ

かけとなった年でもあります。アメリカ ではエルヴィス・プレスリー が一世を風靡し、マ

リリン・モンローがスターダムにのし上がったのも1956年です。

今年は、7月に選挙権が18歳に引き下げられる他、8月にリオ五輪(31st)開幕、11

には米国大統領選挙があります。

どんな年になりますやら。


さて、最後はシネマ・アワードです。


今年観た映画50本!(うち28本はDVD) 近年でもっとも映画を観た年で、あたりの映画も多かった気がします。


今年の素敵なシネマLIFEは『Annie』で幕を開けました。 もっとも素晴らしい一本を選ぶのは難しいけど、今年は『ベイマックス』かな。


その他にも、社会派では『アメリカンスンバイパー』と『ミリオンダラー・ベイビー』

アクションは『ミッションインポシブル』を抑えて、コリン=ファースの『キングスマン』

ハートフルドラマでは『銀の匙』、『ビリギャル』

ファンタジーは文句なし『シンデレラ』

前衛的で衝撃だったのが『セッション』、そして『鑑定士と顔のない依頼人』

音楽ものは『ピッチパーフェクト』と『くちびるに歌を』


まあ、この歳に来て突如、涙腺が弱くなったのか、ちょっとでも”じ~ん”と来ると涙が溢れて困ります。 涙で銀幕が見えなくなることがあるくらい。


シネマ部門は、充実と満足の日々といえるでしょう。


今年観た芝居は全部で10本。 演劇が身近にあるのが東京、さすが文化・芸術の集まるところ。 興味ある、面白そうな芝居は精力的に観に行った。


awardは、劇団四季の「Crazy for you」に決定です!


4月  クレージー・フォー・ユー(劇団四季)

5月  カレッジ・オブ・ザウインド(演劇集団キャラメルBOX)

     透明人間(唐組)

6月   ジーザス・クライスト・スーパースター(劇団四季)

7月  ひとり、独りの遊戯(リリパットアーミー)@下北沢スズナリ

     時をかける少女(演劇集団キャラメルBOX)

8月   エトランゼ(桟敷童子)

     鯨リチャード(唐組)

10月 リトルマーメイド(劇団四季)

12月 BREATH(演劇集団キャラメルBOX)


水族館劇場が、東京で芝居を立ち上げなかったのが若干不完全燃焼ですが・・・さすらいの劇団と云うか、安定とか秩序の枠の外へ飛び出そうとする人たちだから仕方がありません。 来年もいい芝居を巡り合えますように。