一旦家に戻って
お昼ご飯。
でも正直、
何を食べているかとか
美味しいとかどうとか
そんな事全く思いつかなくて、
ただ目の前の昼食を口に運んでたような。
それだけ、気もそぞろで。
先生との約束の時間の2時00分ちょっと前に病院へ。
名前が呼ばれる前は本当に緊張して、
逃げ出したい気持ちになった。
私が病気じゃないのに…
でも、思った。
自分が病気になるよりも、
大切な家族が病気になるほうが何倍も辛いと。
自分がキツい思いをするのは
我慢出来る。
でも、家族が苦しんでいるところを見ることほど辛いことはないと思う。
私だったらよかったのに。
でも、私が病気になったら逆に母は私と同じように考えるんだろうな~と。
そう思ったら、そんな心配を母にさせなくてよかったのかな?とか
いろいろと考えても仕方の無いことが頭の中をグルグルと回っていて。
名前を呼ばれて恐る恐る診察室に入る。
説明しやすいようにたくさんの資料を準備して下さっていた。
その資料に書いてあるワードが目に飛び込んできた。
『単クローン性グロブリン血症 』
心の中で、
「あ~、MGUSだったんだ。少しばかりの命の猶予をいただけたんだ。」
と、今まで抱えていた恐怖が少しだけ安心に変わった。