オノマトペかどうかの判断をしていただきたいです。 コメ回収 | tobiの日本語ブログ それ以上は言葉の神様に訊いてください

tobiの日本語ブログ それ以上は言葉の神様に訊いてください

 フリーランスの編集者兼ライターです。
 主として日本語関係のことを書いています。

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【32】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1985421928&owner_id=5019671

mixi日記2024年01月22日から。

 テーマサイトは下記。
【オノマトペかどうかの判断をしていただきたいです。】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/13673900.html
===========引用開始
質問者:かすみさ質問日時:2023/12/06 23:18回答数:3件
「ちょいとつきあってくれ」「器をちょいととって」の「ちょい」はオノマトペとなりうるでしょうか。

質問者からの補足コメント
ありがとうございます。オノマトペ辞典にて、「ちょい…物事の動きや程度がわずかなさま。ちょっぴり」 例文として「ちょいと触っても」「ちょいと球が外れた」のような文があったのですが、もしこれにのっとるとするなら上記の質問の「ちょい」もオノマトペになりますか?それともちがう「ちょい」になるのか、追加で教えていただけませんでしょうか。
===========引用終了

 コメントを回収する。


No.3

回答者: 1311tobi 回答日時:2023/12/10 18:01
結論を先に書くと、どちらともいえない。オノマトペ辞典にのっているなら、オノマトペと考えてもよいでしょう。
 でも、でも正確なところはわからないのでは。
 ある言葉がオノマトペか否かを判別する方法……これは難問でしょう。
 もちろん、はっきりオノマトペとわかるものもあります。
 ガターンとか、ドキッとか。
 そもそも、一般の国語辞典では、オノマトペは品詞にしていないのでは。とくに擬声語のほうはまだわかる気がしますが、擬態語は正体不明です。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%93%AC%E6%8 … 
===========引用開始
ぎたい‐ご【擬態語】 の解説
事物の状態や身ぶりなどの感じをいかにもそれらしく音声にたとえて表した語。「つるつる」「じろじろ」「こっそり」など。なお、広義の擬声語には、擬態語が含まれることがある。→擬声語
出典:デジタル大辞泉(小学館) 
===========引用終了

 以下、デアル体で失礼します。
 擬態語の例としてあげられている「つるつる」「じろじろ」「こっそり」をさらにひくと……。
「つるつる」は副詞&形容動詞
「じろじろ」は副詞
「こっそり」は副詞

 これでは何もわからない。そうなるとオノマトペ辞典とかを調べるしかないような。ただ、このテの辞典のどれがアテになるのか。
 たとえば下記もオノマトペ辞典のようです。
http://sura-sura.com/archives/3509.html
===========引用開始
ちょい

「ちょい」の意味とは?
ものごとの動きや程度がわずかなさま。
用例
「ごはんにたらこをちょいとのせる」 
===========引用終了

 これを信じるなら、「ちょい」はオノマトペだろう。
「ちょいと」はどうなんだろうね。
「ちょい」+「と」なのか「ちょいと」で一語なのか。 

 改めて辞書をひいて小首を傾げる。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%81%A1%E3%82%87%E3%81%84/#jn-143829
===========引用開始
ちょい の解説
[副]物事の程度や動きがわずかであるさま。ちょっと。「—右に寄ってくれ」「予定より—オーバーした」
出典:デジタル大辞泉(小学館) 
===========引用終了

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%81%A1%E3%82%87%E3%81%84/#jn-143829
===========引用開始
ちょい‐と の解説
[副]数量または程度のわずかなさま。少しばかり。ちょっと。「—一杯飲んで帰る」「—した意見のくいちがい」
[感]人を呼ぶときに用いる語。「—、おねえさん」「—、お待ちなさい」
「ちょい」の全ての意味を見る
類語
ちょっと(ちょっと) ちょっぴり 少少(しょうしょう) やや
関連語
ちと ちっと
出典:デジタル大辞泉(小学館) 
===========引用終了

「ちょい」と「ちょいと」と「ちょっと」は同じような意味なのか、違う意味なのか。
 当方の語感だと「ちょい」は「ちょっと」とほぼ同じ。
「ちょいと」は「ちょっと」と同じ意味もある。
『スーダラ節』
https://www.oricon.co.jp/prof/221582/lyrics/I050813/
===========引用開始
チョイト一杯の つもりで飲んで 
===========引用終了
 これは辞書の〈[副]数量または程度のわずかなさま。少しばかり。ちょっと。「—一杯飲んで帰る」「—した意見のくいちがい」〉
 でも「ちょいと」には、辞書の〈[感]人を呼ぶときに用いる語。「—、おねえさん」「—、お待ちなさい」〉の意味がある。
 このほかに、「ちょっと」に近いけど、置きかえにくい印象のものがある。

『八木節』
https://www.uta-net.com/movie/104281/
===========引用開始
ちょいと出ました
三角野郎が 
===========引用終了

『東京音頭』
https://www.uta-net.com/song/43519/
===========引用開始
踊り踊るなら
チョイト 東京音頭 
===========引用終了

 置きかえるなら……『八木節』の「チョイト」は「ヒョッコリ」かな(笑)。
『東京音頭』は……意味のない合いの手って気がする。

「しょっちゅう」の意味で「ちょいちょい」という気がする。これは「ちょくちょく」と混同しているのかなぁ。

 

 

#日本語 #敬語 #誤用 #慣用句 #言葉 #問題 #間違い #二重敬語

#日本語 #敬語 #誤用 #慣用句 #言葉 #問題 #間違い #二重敬語 


語学(日本語) ブログランキングへ