下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【32】
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mixi日記2023年10月17日から
テーマサイトは下記。
【日本語の文法「~かける」について】
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質問者:lomacaronve質問日時:2023/10/12 13:20回答数:6件
読みかけの本
食べかけのアイス
やりかけの仕事
作りかけの料理
これらは言えますが、「見かけのドラマや「見かけのアニメ」と言わないのはなぜでしょうか?そもそも、文法的に違いますか?遊びかけのバドミントンもできないですよね。ふと気になりました。
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非常に興味深い。質問のタイトルは「~かける」だが、質問の内容は「~かけ」のよう。厳密には「~かける」と「~かけ」の違いから考えるべきなんだろうが、その話は省略。「~かけ」に限る。
まず、辞書をひく。
No.2で『広辞苑』をひいた人がいるが、妙な記述があるのは、パチモンの海賊辞書なんだろうか。手元の電子辞書を確認する。大差ないなぁ。
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[二]〔接尾〕
①肩にになうだけの数量を表す。荷(か)。宇津保物語(国譲下)「御衣櫃一―、長櫃一―持たせ給ふ」
②動詞の連用形に添えて、動作の中途である意を表す。「読み―」「やり―」→がけ(掛)②。
③は略。
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「~かけ」でまず浮かぶのは、「壊れかけのRadio」。あと「死にかけ」なんてのもある。なんか違う気がして別の辞書をひく。
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精選版 日本国語大辞典 「懸・掛・賭」の意味・読み・例文・類語
[2] 〘接尾〙
④ (動詞の連用形に付けて)
(イ) その動作をし始めて、まだ中途であることをあらわす。
※家(1910‐11)〈島崎藤村〉上「終(しまひ)には玩具(おもちゃ)にも飽いて、柿の食ひかけを机の上になすりつけ」
(ロ) その動作が起ころうとする直前の状態であることを表わす。「死にかけ」「つぶれかけ」
(ハ) その動作のついでである意を表わす。がけ。
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出典:デジタル大辞泉(小学館)
【2】[接尾]
1 動詞の連用形に付く。
㋐動作が途中である意を表す。「読み―」「食べ―」「吸い―」
㋑その動作が起ころうとする直前の状態であることを表す。「つぶれ―」
㋒その動作のついでである意を表す。「帰り―」
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『広辞苑』には日国の(ロ) (『大辞泉』の㋑)がない。
「壊れかけ」「死にかけ」はこっちだろうね。これにふれていない『広辞苑』は欠陥辞書だろう。それをそのまま引用するのはどうなんだろう。とりあえず今回のお題には関係なさそうだけど、それは一種の結果論かな。
で、本題は、『広辞苑』の〈動詞の連用形に添えて、動作の中途である意を表す〉(日国の(イ) 、『大辞泉』の㋐)のほう。
「見かけ」「遊びかけ」と言うか。
「見かけ」はほかに、「見た目」などを表わす「見かけ」って言葉があるからまず使わないだろう。
似た例に「しかけ」がある。
あと「来かけ」も使わないだろうな。ここまでは偶然か必然かすべて語幹が1音。
あと浮かぶのは「追いかけ(追っかけ)」かな。
「出かけ」「呼びかけ」「働きかけ」「話しかけ」なんかも使わないだろう。
このようにほかの言葉がある場合は「中途」を表わす「~かけ」は(ほとんど)使われない。
ほかにも使われない例がけっこうある気がする。
質問者があげた「遊びかけ」もビミョー。ネット検索すると妙な単語も拾ってソコソコあるけど、当方の語感では×。
こういうのは個人の語感によるところが大きいので、断定するのはむずかしい。断定できるのは言葉の神様クラスかホニャララだろう。
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「中途」を表わす「~かけ」のつく動詞と「直前の状態」を表わす「~かけ」のつく動詞の違い。
これに関しては、下記が参考になりそう。
【「回りかける、遊びかける」と言いますか?】
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pak********さん
2011/11/2 23:35
「回りかける、遊びかける」と言いますか?
日本語表現で、「機械が回りかける」「子供が遊びかける」などと言えますか?言えるとしたら、「回り始める、遊び始める」の意味ですか?
ご協力よろしくお願いします。
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ベストアンサー
tkm********さん
2011/11/3 4:48
paku_95さん
「回りかける」
「遊びかける」
このままの形ではあまり、目や耳にしませんが、
「回りかけたところで」「回りかけたが」「回りかけた瞬間」
「遊びかけたところで」「遊びかけたが」「遊びかけた瞬間」
などのように使えば、まったく使わないという表現でもなさそうです。
この「かける」の用法は、他の動詞の連用形に付いて、「~しはじめる」「途中まで~する」「今にも~しそうになる」という意味を表すものでしたね。
辞書には
「言いかける」
「帰りかける」
「食べかける」
「読みかける」
「解きかける」
「渡りかける」
「死にかける」
「溺れかける」
「壊れかける」
などの用例がありました。
そのほか、
「眠りかける」
「ほころびかける」
「破れかける」
「傷みかける」
「腐敗しかける」
「つぶれかける」
など、いろんなバリエーションがありそうですね。
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ここでも「遊びかける」は〈目や耳にしません〉であり、使える場合は制約がつくとのこと。そうでしょうね。「遊びかけたところで」「遊びかけたが」「遊びかけた瞬間」なら使うか否かは不明。
この回答者は2種類の「~かけ」を区別していない。あげられた例を分けてみる。
■「中途」を表わす「~かけ」
「言いかける」
「帰りかける」
「食べかける」
「読みかける」
「解きかける」
「渡りかける」
■「直前の状態」を表わす「~かけ」
「死にかける」
「溺れかける」
「壊れかける」
「眠りかける」
「ほころびかける」
「破れかける」
「傷みかける」
「腐敗しかける」
「つぶれかける」
さりげなく「腐敗しかける」が入っている。これは熟語動詞(仮称)なんで、本当はちょっと分けて考えたい。
大雑把に書くと、「中途」を表わす「~かけ」につくのは他動詞的な動詞。
「直前の状態」を表わす「~かけ」につくのは自動詞的な動詞。
……という気がする。
そうなると、自動詞的な動詞の「遊ぶ」に〈「中途」を表わす「~かけ」〉をつけるのは例外? ビミョーすぎてわかりません。
「~かける」の使い方〈2〉
mixi日記2023年10月27日から
質問してみた。
【日本語の文法「~かける」について その2】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/13629576.html
念仏コメント(ホントに迷惑。よほどヒマなんだろうね)以外のコメントを読むに、前々問のNo.3のコメント(下記)が重要な気がしてきた。
すでに書いたように、こういう問題で断言はしにくい。ムヤミに断言すると●●にしか見えない。
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No.3
回答者: trajaa 回答日時:2023/10/12 14:23
見かけで人を判断するな!
の「見かけ」と同じ音なので誤解を招きますね
遊びかけの場合、遊び終わるという用法がないように
何を持って完了とするか明確でないからではないでしょうか
読み終わる
食べ終わる
やり終わる
作り終える
とは言いますが
使えないわけではないが、避ける傾向が有るという感じかと
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「中途」を表わす「~かけ」のつく動詞の場合は、「~終わる」と言えそうなものは「~かけ」と言えそう。「直前の状態」を表わす「~かけ」のつく動詞は別。
読み終わる⟺読みかけ
食べ終わる⟺食べかけ
やり終わる⟺やりかけ
作り終わる⟺作りかけ
〈1〉であげた例で確認する。
言い終わる⟺言いかけ
帰り終わる⟺帰りかけ
食べ終わる⟺食べかけ
読み終わる⟺読みかけ
解き終わる⟺解きかけ
渡り終わる⟺渡りかけ
こうして見ると「帰り終わる⟺帰りかけ」には異和感がある。
「帰り終わる」はやや特殊。1人の人間が帰り着くときには使わない。使うとすると……例えば学校の生徒が全員下校したときに「帰り終わる」かもしれない(家に着いたか否かは無関係)。
「言いかけ」もレアかな。「言いかけた」「言いかける」……etc. ならアリだろうが。
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〈「僕は君を」と言いかけた時〉
古い人間だなぁ。
「遊びかけ」に感じる異和感は、「遊び終わる」と言いにくいことと関係がありやなしや。
「遊んでいたRPG」を「遊びかけのRPG」と言えるか否か。
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