【あしげく 足繁く 足蹴く 足蹴に 足蹴りに】〈1〉 | tobiの日本語ブログ それ以上は言葉の神様に訊いてください

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mixi日記2023年07月03日から。

 最近知って可愛く黒尾(どういう変換だ!)を傾げてしまった話。
「足繁く」という言葉がある。まああまり現代的な言葉ではないし、頻繁に使うような言葉ではない。
 これを「あしげく」と読む人がいるらしい。「し」が重なるのがウットーしいのかね。気持ちはわからなくはない。

 このあたりは、「荒らげる」と「荒げる」の話を想起する。

「雰囲気」 みなさんこの字をなんと読みますか? 教えて! goo〈2〉

 

「あしげく」と読んだがために「足蹴く」と書く人がいるんだとか。
 こうなると当方の想像力の斜め上をいっている(泣)。
 当方が知っていたのは「足蹴にする」を「あしげりにする」と誤読する話。こういう誤読も「なぜ?」と訊かれても見当がつかない。
 
 さて、「足繁く」を「足蹴く」としてしまうって話。
 そんな●●は……と考えつつネット検索して言葉を失う。
【”足繁く” ”足蹴く”】の検索結果。約 368 件か……でも実数はもっと少なそう。と考えながらトップの記事を見て……。
https://www.google.com/search?q=%E2%80%9D%E8%B6%B3%E7%B9%81%E3%81%8F%E2%80%9D+%E2%80%9D%E8%B6%B3%E8%B9%B4%E3%81%8F%E2%80%9D&rlz=1C5CHFA_enJP933JP935&ei=716iZKj2IeS02roPj4qFuAY
【「足繁く通う」とは?意味や類語!】全文は末尾に。
https://meaning-book.com/blog/20190601134445.html
 あまりにもヒドくないか。
 書き手は「足繁く」と「足蹴く」を混同していて、混同したまま最後までぶち切っている。ここまですごい記事はなかなかない。笑うしかない。
 
 当方が「足繁く」という言葉に古くささを感じるのは……なんでだろう。
「キャバクラ」や「ホストクラブ」に足繁く通う……なんかヘンだよ。
「はまる」とか「いりびたる」とか言わないかなぁ。
 そういう話自体は昔からあった。
 有名なのは下記だろう。
【ハイそれまでヨ】
https://www.oricon.co.jp/prof/63353/lyrics/I001551/
 歌詞に出てくる〈三日とあけずに〉はどうなんだろう、って話も聞く。

【「三日にあげず」vs「三日と空けず」vs「三日にあげず」】
https://pinhukuro.exblog.jp/21154043/
===========引用開始
「三日と空けず」だと思っていた。
雲助と小満んだったか二人とも「三日とあげず」といったように聞こえた。
「け」が濁ったのは「移り気」を「移りギ」と発音するようなものかと思った。
が、
気になって調べてみたら。

日本語の間違い教室というサイトで、どちらも間違いで、「三日にあげず」が正しいとある。

さてこのサイトには「あげず」の意味や「と」がなぜダメで「に」なのか説明がない。
夜、ベッドの中で考えていたら気になって眠れ、、たけれど。

困ったときの「新明解君」。
あげず[上げず]
同じことを何度も繰り返す際に、次の回までの間に、それだけの隔たりを置かない様子。

分かったよ、でも、なぜ「に」なの?
新明解の「に」を引くとそれらしき説明がない。
大修館の「明鏡」に訊ねる。

格助詞とあって1頁以上にわたっていろんな意味用例が出ている、その終りの方で、
時を表わす。
とあって、その二番目の意味が
(、、期間を表わす語について)期限を表わす
とあり「明日までにやる」などの例が載っている、これだろう、たぶん、ちょっと違うようでもある。

でも「と」では何故ダメ?
「三日ともたない」なんていうじゃないか。
新明解に戻る。
その範囲以上に出ないことを表わす
というのがあって「三時間と寝なかった」の用例が載っている。
明鏡は?
<少数量を表わす語+「と」の形で、下に打消しを伴って>事が成立しないことや持続しないことを強調していう。わずか、、それだけなのに、、ない
「何をやっても三日と続かない」という用例。

分かりましたよ。
この”少数量+「と」+打消し”、「三日とあげず」の「あげず」を「あげる」の打消しだとすればぴったりだ。
===========引用終了
 わかったようなわかんないような。とにもかくにも、正解は「三日とあげず」らしい。
 こういう話を目にすると、「使い慣れない言葉は使うもんじゃない」としか言えない。
 そうやって語彙が減っていく(泣)。


【20240408追記】
「あしげく」になった可能性。
「足掻く」の場合は「足」の読みは「あ」と思われる。正確には熟字訓?
 だとすると、「足繁く」は「あ」+「繁く」なので「あしげく」。知らんわ。



【「足繁く通う」とは?意味や類語!】
https://meaning-book.com/blog/20190601134445.html
===========引用開始
「足蹴く通う」、という表現を聞いたことがあるでしょうか。

なかなか日常的に聞く表現ではありませんが、ぜひ知っておきたい言葉の1つです。

それならば、「足蹴く通う」という表現にはどのような意味があるのでしょうか。

ここでは「足蹴く通う」、という言い回しについて紹介します。

足繁く通う





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「足繁く通う」とは?意味
「足繁く通う」とは?意味
「足蹴く通う」、というのはたばたび行く様子、頻繁に、という意味です。

例えば恋人に会いに足繁く通う人もいれば、治療の為に病院に「足蹴く通う」という人もいるのではないでしょうか。

頻繁に通うという意味から「足繁く」と表記されるようになったと言われています。

例えば、平安時代の結婚は通い婚が一般的であり、男性が妻である女性の元を訪れるという形で結婚の形式を保っていました。

そして男性たちは恋をした女性の元に足繁く通っていたと言われています。



「足繁く通う」の表現の使い方
「足繁く通う」の表現の使い方
「足蹴く通う」、というのは頻繁に通うという意味であり、あらゆる場面で使うことが可能な表現です。

例えば治療のために頻繁に病院に行くならば「治療のために足繁く通う」と表現することもできますし、習い事を始めた時、上達したいという意識があって頻繁に通うのであれば「足繁く習い事に通う」と表現することが可能です。

英会話教室などによっては、定額制で通いたい放題などということもありますよね。

そのようなクラスには足繁く通っているという人もいるのではないでしょうか。

「足繁く通う」の語源や由来
「足繁く通う」の語源や由来
「足蹴く通う」という表現は、頻繁に通うというところからできた言葉だと考えられています。

ちなみに足蹴にするという表現とは全く意味が異なりますので気をつけなければいけません。

「足蹴く通う」という言葉は、例えば「もっと足繁く来てください」のように命令形で使うことも可能です。



「足繁く通う」を使った例文と意味を解釈
「足繁く通う」を使った例文と意味を解釈
ここでは例文を紹介します。

「足繁く通う」を使った例文1
「足繁く通う」を使った例文2
「足繁く通う」を使った例文1
「彼はキャバクラの女性を気にいってしまい、足繁く通っていた」

好きな女性のところに「足蹴く通う」ことも大切ですが、場合によってはキャバクラの女性などに恋をしてしまい、足繁く通ってしまうという男性もいるのではないでしょうか。

このような場合はお金がかかりますので、何よりも出費が問題になってしまうかもしれません。

実は、このような風俗店で働く女性に恋をしてしまい、足繁く通った結果、金銭的な問題に陥ったという男性も珍しくは無いのです。

あるいは男性だけではなく、ホストに会いにホストクラブに足繁く通ってしまったという女性もいるかもしれませんね。

「足繁く通う」を使った例文2
「英会話教室が通いたい放題だったため、娘は足繁く通っていました」

最近は皇室外交などという言葉も使われるようになり、通訳なしでトランプ大統領と会話をした天皇皇后両陛下の話題があちらこちらでささやかれています。

これからはさらに英語が話せる人材が重視されていくことでしょう。

通いたい放題の英会話教室などがあれば、足繁く通いたいと考えている人もいるかもしれないですね。

「足繁く通う」の類語や言い換え
「足繁く通う」の類語や言い換え
ここでは類義語を紹介します。

「頻繁に足を運ぶ」
「何度も出向く」
「しょっちゅう行く」
「頻繁に足を運ぶ」
頻繁に足を運ぶというのは高頻度でその場所に出向くこと、何度も通うこと、という意味を持っています。

足を運ぶという表現はわざわざ出向くということであり、普通ならば行かなくても良いのに行くこと、という意味を含んでいますので、敬語で使うときには注意が必要です。

気をつけなければ「わざわざ来てあげました」というニュアンスを出してしまいます。

「何度も出向く」
何度も出向くというのは高頻度でその場所に行く、という意味になります。

出向くという言葉はそこに自分から出かけていく、という意味があり、自分が目的の場所に行くという意味を持ち合わせています。

「しょっちゅう行く」
しょっちゅう行くという表現も同様で、高頻度でその場所に出向く、足繁く通う、という意味になります。

しょっちゅうという言葉は常に、いつも、絶えず、という意味になります。

まとめ
「足蹴く通う」という表現は日常的にも使える言葉ですから、ぜひ覚えておきたい言い回しです。

スマートに使いこなしたい表現の1つです。 
===========引用終了

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※やはり「うれしいです」は美しくない。
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