tobiのブログ

 フリーランスの編集者兼ライターです。
 主として日本語関係のことを書いています。


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 下記の仲間。 
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【19】 〈1〉 
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1959556460&owner_id=5019671 

mixi日記2017年月日から 

 直接的には下記の続きだろうな。 
【「雰囲気」 みなさんこの字をなんと読みますか? 教えて! goo】〈1〉 
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12282793281.html 

 ↑のエントリーに関して、FBにコメントをもらった。 
https://www.facebook.com/ryo.morisawa.75/posts/1371702159586189 
 非常に有意義なコメントなので、そのまま流用させていただく。 
===========引用開始 
音位変換という言い方もあるようですが、手持ちの資料では「音韻交替」や「音位転倒」とも言うようです。 

古代語(万葉集の頃)だとm音とn音がよく交替していたと小耳に挟みましたが、具体例は見つけたら。 

「新しい、山茶花」以外の例としては 
● kの脱落 
つきがき tukigaki →ついがき tuigaki(築垣) 

もありますね。ちょうどよい資料があったので引用しておきます。 

▼引用:鈴木良次編『言語科学の百科事典』朝倉書店, 2006年:407 
 さて、音韻の変化には、様々なタイプが知られており、それらが現実的に働いて、語形変化を引き起こす。その代表的なものとしてまずあげられるものは、同化である。これは、ある音が、前あるいは後の音の影響によって、それと同一の音になるというものである。たとえば、古英語myln>近代英語mill《挽き臼》、また、日本語の促音便「行き+て」>「行って」も同化(この場合は後音が前音に影響を及ぼす「逆行同化」)の一例と見ることができる。 
 同化に対して、異化というものもある。たとえば、ラテン語 "anima"《魂》が、バスク語に借用される際に、"arima" となったようなものである。2種類の鼻音 [n] [m] の連続を避けて、一方 [n] を調音点が同一の別の音 [r] に異化している。日本語では、ハグクム>ハゴクムの例など、同一母音 [u] の連続を避けて、1ヵ所だけ別の母音 [o] に異化したと解しうる。 
 以上のほか、音韻変化のタイプには、軟音化、音消失、音添加、メタテシス(音位転倒)、ハプロロジー(類音脱落)などがあげられる。メタテシスの例としては、日本語では、チャガマ>チャマガ《茶釜》、サンザカ>サザンカ《山茶花》、地名のアキバハラ:アキハバラ《秋葉原》などが知られ、...。なお、近年のフンイキ>フインキ《雰囲気》というメタテシスは、変化の生じた場に立ち会っているという点で貴重である。これが、フインキとして定着するのか、チャマガのような一時的な言い誤りで終わるのかはもう少し経ってみないとわからない。また、ハプロロジーの例として、中世日本語において,「きこしめす」が「こしめす」になった例をあげることができ、英語においては、 "gently"、 "simply" が、それぞれ,"*gentle-ly"、 "*simple-ly" からのハプロロジーによって形成されたと説明される。[小野正弘] 

このほかに、メタセシス(音位転倒)の例としては、 
● シミュレーター > シュミレーター 
● 鯉のぼり > 鯉ぼのり (子供の言い間違い) 
===========引用終了 

 うーむ。 
 こういうコメントがあると、ほぼヨタ話に近い当方のエントリーにぐっと厚みが生まれる。お願いだから、「かすむ」とか「無意味なる」とか思わないように。 
 そうか。 
 呼称の段階で、諸説出てしまうのね。 
  音位転換/音位変換/音韻交替/音位転倒 
 うーむ。発音する気にならないので、「舌を噛みそう」ってレベルでさえない(泣)。 

● kの脱落 
つきがき tukigaki →ついがき tuigaki(築垣) 


 ですか。「音」の「脱落」ってのはいろいろありそうだけど、当方の知識では浮かばない。 
 やはり、ラテン語系と日本語系では事情がかわりそうな気がするが、そういう話には近づかないほうがよいのかも。 
 でもなあ。やはり日本語は「メタテシス(音位転倒)」が少ない気がする。理由は……わからんって(怒)。 
〈ハプロロジーの例として、中世日本語において,「きこしめす」が「こしめす」になった例をあげることができ〉るのか? 「こしめす」なんて初めて聞いた。(類音脱落)なら、素直に「たいく」「ゆいつ」ではダメなんだろうか。 

  シミュレーター > シュミレーター  
 ですか。そう来たら、対になるのは 
  コミュニティ > コミニュティ 
 ですかね。なんで変形のしかたが違うのか……知らんて。これは原語でも起きているのだろうか。 
 日本語では、前者が一般的、って考え方が定着している気がする(少なくとも出版界では)。 
  
  鯉のぼり > 鯉ぼのり (子供の言い間違い) 
 どこまで知られているのか不明。 


 ここで終わると引用部が多すぎるか? ついでだから、悪態の続きを少し書いておく。

>例えば、次のことばは、もう間違った方に変化しつつあります。 
>●寄贈 ●うろ覚え ●荒らげる ●依存 ●有り得る 

 ほかの3つを「間違った方」と言うのも異和感があるが、「うろ覚え」「荒らげる」を「間違った方に変化しつつ」あると書くのは相当マズと思う。 
「うろ覚え」を「うる覚え」とするのは、「間違った読み方」なのか? 単なる「誤用」だろう。「間違って書く」人も相当いるけど、「違和感がなくなってきています」と本気で思うなら、アナウンサーとしての適性を疑われるよ。 
「荒らげる」はまたメンドーな話で……。 
 調べもせずに書き流す。間違いがあったらゴメン。遠慮なくツッコミを入れてください。 
 本来は「荒(あら)らげる」だった。ここで問題なのは「荒」の文字に「あ」(荒れる)と「あら」(荒い)って読み方があったこと。そのため、「荒らげる」を「あらげる」と誤読する人が多くなった。さらには「荒げる」と書くヤカラも出てきた。 
『記者ハンドブック』は「荒げる」は認めていない。でも、 辞書によっては「荒げる」を認めているものもある。 
 ……ってのが現状じゃないの? 
『大辞泉』は「誤用」としている。現段階では。 
https://kotobank.jp/word/%E8%8D%92%E3%81%92%E3%82%8B-427882#E3.83.87.E3.82.B8.E3.82.BF.E3.83.AB.E5.A4.A7.E8.BE.9E.E6.B3.89 
===========引用開始 
あら・げる【荒げる】 
[動ガ下一]「あららげる(荒らげる)」の誤用。  
===========引用終了 

「あらげる」が大手を振ってまかり通っている状態ではない。 
 まして、〈荒げるの読みは完全に「あらげる」で定着していて〉なんてことはない。たしかに「荒げる」は「あらげる」以外の読み方はできないだろうけど。

 根本的に間違ってないか。この書き手は、「荒らげる」と「荒げる」の区別がついていないのかもしれない。 


 ついでに書くと、下記も相当危うい。 
===========引用開始 
ご指摘いただいた、この「フインキ」ということばは、今まさに 
ことばが時代とともに変化している真っ只中を象徴することばですね。 
私たちがこれを感じることは非常に有意義だし、 
アナウンサーである自分たちは今以上にことばに敏感で正直でありたいと思っています。  
===========引用終了 
「フインキ」が〈ことばが時代とともに変化している真っ只中を象徴する〉か否かは知らない。そう思いたいならどうぞ。「取りざたされている」だけなのか「変化している真っ只中」(「真っ最中(であること)」か?)なのか、当方には判断できない。 
 ただ、「私たちがこれを感じる」の「これ」が何を指しているのかがわかりにくいことだけは理解できる。指示語の問題にしたいような例だ。おそらく「時代とともに変化している(こと)」くらいなんだろう。 
 それがなんで「有意義」なのかは知らない。もう少し危機感をもってもらえませんか。 
〈今以上にことばに敏感で正直でありたい〉って、こういう中身がスッカラカンの空虚なコメントができるのは、アナウンサー向きなのかもしれない。 

 少しだけ意地悪なことを書くと、そもそもなんでアナウンサーがこういうブログを発信するのだろうか。誰か文章をチェックしているのだろうか。 
 そりゃアナウンサーは言葉を扱う職業だから、一般人よりも知識があるのかもしれない。そんなことを言えば、声優だって、俳優だって……。 
 しかも、アナウンサーの話は基本的にわかりやすいから、余計罪が重いとも言える。真偽は別として、それらしく聞こえる。まことしやかな●●を流布させる可能性があるってこと。困ったことに、影響力だけは大きいんだよなぁ。

 

#日本語 #敬語 #誤用 #慣用句 #言葉 #問題 #間違い #二重敬語

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