「ハ」でも「ガ」でもおかしくない例 | tobiの日本語ブログ それ以上は言葉の神様に訊いてください

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 主として日本語関係のことを書いています。

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【29】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1982886133&owner_id=5019671

mixi日記2022年11月16日から

 下記の続き?
【きみの嫁さんは私が見つけてあげるよ。】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/13228568.html

 No.7でコメントした者です。
 まず、No.7へのお礼に関して。

>因みに、無理を感じるのは、どの辺りですかね。
 こういう書き方は●●くさくてイヤなのですが、根本的に無理だと思います。
 こう書いて済ませると●●みたいなので、少し具体的な説明を。
 すでに書いたように、そういう考え方ができるのなら、すでに誰かが書いていると思います。
 あくまでも「そういう考え方ができるときもある」ぐらいでは。
 例外があまりにも多いような……。

>「嫁さんヲ」は格の要素としての兼務ですが、本務は「提題表示」と言ってますね。
>また、代行という表現は止めると後日明言しています。
 〈本務は「提題表示」〉なら、〈格の要素としての兼務〉とする理由が不明です。
 〈代行という表現は止める〉かわりに「兼務」としているんですよね。どちらで呼んでも同じことでは。あまり用語にこだわると、「定義ごっこ」になるような。


 で、当方が以前書いたのは、こういうことを考えるのに、【ハ/ガ】のどちらも使える例文を考えるのがよいのでは……ということです。
 両方が使えるケースが多いなら、やはり既知未知説では限界があるのだと思います。

 下記を一部加工する。
【本質坊主の珍生態【22】錯乱? 「が」の用法〈2〉】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1983476138&owner_id=5019671
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━引用開始
 別質問で、いろいろ考えるために、「ハ」でも「ガ」でもおかしくない例をいくつかあげた(下記のNo58)。
【「が」についての叩き台です。ご感想をお聞かせください。goo】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1983455887&owner_id=5019671
===========引用開始
No.58

回答者: 1311tobi 回答日時:2022/10/06 18:49
〈付き合っても何の成果も出ない人は、コメントをしないでください〉と書いたのに……日本語が読めないのだろうか。困った坊主だ。本質坊主ではなく変質坊主なんだろうか。


 No.57「能天気の語源を知っていますか」さんへ。
 不自由なタイミングでコメントをお願いして申し訳ない。

 いろいろ考えるために、現在「ハ」でも「ガ」でもおかしくない例を探しています。
 まだまだ途中経過ですが。
 下記の【ハ/ガ】は「ハ」でも「ガ」でもおかしくないと思います。△をつけたのはちょっとヘンかな、って例でう。
「ハ」でも「ガ」でもおかしくないのなら、当然シンガポール方式も当てはまらなかと。


むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさん【ガ】いました。
ある日、おじいさん【ハ/ガ】山へ柴刈りに、おばあさん【ハ/ガ】川へ洗濯に行きました。

海【ハ】広いな 大きいな
月【ハ/ガ】のぼるし 日【ハ/ガ】沈む

君【ガ】いた夏【ハ/ガ】遠い夢の中

来週の土曜日です【ガ】、空室【ハ/ガ】ありますか?

(いきなり)ところであれハどうなりましたか?
※既知でないことに【ハ】を使うとおかしな例らしい。たしかに「あれ」が何か不明だと通じない。だがそれは「ハ」の問題ではないのでは。
(いきなり)やはりあれ【ハ/ガ】問題だったよなぁ。
※未知でも【ガ】はおかしい。やはり「いきなり」だからでは。

十二日、(冬季オリンピックの)女子回転競技【ハ/ガ】行われ(たが)、日本の3選手【ハ/ガ△】は入賞を逃した。

桐島【ハ△/ガ】部活やめるってよ

先生「1、4、7のうち、素数はどれでしょうか」
生徒「7【ハ/ガ】素数でしょうか」
===========引用終了

 これに対してNo.62で念仏コメントが入った。
===========引用開始
今頃何を寝ぼけたことを。「は」と「が」の事例は山ほど出版され議論され尽くしています。例を探すことが問題ではなく、そこに普遍性、法則を見出すことが必要ですが、そのための論理を持ち合わせなければ堂々巡りするだけです。
===========引用終了
 法則を見出すための試みなんだけどね。まったく理解できずに喚く人とは関わりたくない。
 さまざまな議論は目にするけど、〈「ハ」でも「ガ」でもおかしくない例〉からのアプローチは見たことがない。ギャーギャー言うなら、具体例をあげてほしい。
 このアプローチで考えると、シンガポール方式や既知未知方式の改善案が見えてくるような。
 
 下記のような例を既知未知だけで判断できるのだろうか。
(バスガイドが)右に見えますの【ハ/ガ】東京タワーでございます。
(美術館員が)これ【ハ/ガ】代表作の△△です。
※(美術館員が)これ【ハ/ガ】(画家名)の代表作の△△です。
 のほうがいいかな。

これ【ハ/ガ】お父さんが買ってきたものだ。
 ※おそらく、↑のバスガイド、美術館員のコメントと同様。

(子供の「この人、誰?」に対して)
この人【ハ/ガ】、あなたの本当のお母さんだよ
 ※おそらく、↑のバスガイド、美術館員のコメントと近似。
 すべて、どちらもOKのような。

 コメントNo.3に出てきた例文も、シチュエーションによって、
この人【ハ/ガ】あなたのお母さんなんだね。
 の両方ありそう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━引用終了

 ↑の例で十分な気もする【ガ】(逆接)、別な例を。
 炭水化物①【ハ/ガ】大好きなので、ラーメン②【ハ】3杯③【ハ】食べられる。
 でも甘いもの④【ハ/ガ】苦手なので、羊羹⑤【ハ】は一切れ⑥【ガ】限界かな。

 ①④【ハ/ガ】はどちらでもいいと思う。どちらを使うのかは、〈話し手(or書き手)の認識〉によるんですかね。
 ちなみに、②は「主題」(or「対比」)、③は「限度・強調」だろう。
 ⑤は「主題」(or「対比」)、⑥はなんなんでしょ。「主格」? 意味的には「限度・強調」だろう。
 ①~⑥を既知未知で説明するとどうなるか……見当もつかない。

 

 

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