下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【24】
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mixi日記2021年04月05日から
一応、下記の関連?
【学者の言葉〈1〉~〈3〉】
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テーマサイトは下記。
【言語学コミュの「が」と「は」の使いわけ】
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予想されたことではあるが、しつこく繰り返される念仏コメントの源流は、三浦つとむのようだ。
ただし、この長々しい引用が、どこまで正確なものなのかは不明。
三浦つとむに関しては賛否は別にして、それなりに実績のある人なんだと思う。それが念仏コメントの中で紹介されると、とたんにうさんくさいパチモンに見えてしまう。誰のせいなんでしょうね。
一理あるのかないのかはよくわからない。ただ、一般的な考え方とは大きく異なることはわかる。
それを「中学生向けに解説」して何がしたいのだろう。
【学者の言葉〈2〉】mixi日記2012年01月24日 で下記のように書いた。
===========引用開始
多少わかりにくくても正しいことが書いてあるならまだ救われる。ヒドいのは、コンスタントにピント外れのコメントを書くあのおかた。当方の日記の中には消し逃げ癖のある人として何回か登場しているので、ご推察ください。
難解なピント外れも困るけど、実はもっと困るのは、一見わかりやすそうにピント外れのことを書いてあるコメント。難解なことを噛み砕くにはそれなりのテクニックが必要で、ヘタに噛み砕くとかえってわかりづらくなり、先に書いたようにウソになることも多い。
ウソにはならなくても、まるで小学生に語りかけるような口調で冗長になる。それでいて噛み砕くポイントが違うから、ちっともわかりやすくない。妙な表記を使っていると、その傾向がさらに強くなる。
===========引用終了
ほぼ同様(重言?)。ひらがなを増やせばわかりやすくなると考えるのは●●の浅知恵。こんなにひらがなだらけだと、かえってわかりにくい。
中学生なら、優秀な子は通常の常用漢字ぐらい読めるはず。逆に言えば、常用漢字さえ読めないレベルの子にこんな念仏を聞かせても居眠りするだけ。まああまり厳密なことを書いてもムダか。フツーに考えれば「とりあげかたのちがい」という表記がわかりやすいなんてことはない。なんでこういう考え方をするんだろう。
一般の大人は、「は」と「が」の使い分けなどわかっていない。学者だって手を焼いている難問なんだから。それを中学生に理解させる理由があるのだろうか。
そんなことより問題なのは、念仏コメントが主張する「は」と「が」の違いが、一般性をもたないこと。異端の文法をなんとなくわかりやすそうに書いて納得させたら、「丸め込んだ」と言うのでは。もう少しハッキリ書くと「デマを吹き込んだ」「騙した」ってことになる。単なる迷惑行為。
先に書いたように、「は」と「が」の使い分けは学者だって手を焼いている難問だから、ウカツなことは書けない。当方に書けるのは下記ぐらい。
【これならわかる!? 助詞の「ハ」の使い方 教えてgoo】
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念仏コメントに関して細かいことを書きはじめるとキリがないので、とくに気になる点を再確認しておく。
念仏コメントの中で、「は」は2種類あると繰り返されている。
1)特殊性の認識をあらわす
2)普遍性の認識をあらわす
どうやって見分けるのかは知らない。
1)の特殊性の認識というのは、一般には「対比」と呼ばれるものに近い。
2)の普遍性の認識というのは、一般には「主題提示」と呼ばれるものに近い。ただ、「主題提示」のなかでもごく一部で、科学の定理みたいなもの限定らしい。へー。
『こころとことば』の記述が穴だらけであることは、ちょっと注意して読めばわかる。これは誰の責任なんだろう。
お山のお猿【は】、まりがすき。
「特殊性」と「普遍性」に分けるなら、これは「特殊性」だろう。「猿は霊長類である」なら「普遍性」だと思うが、「お山のお猿」限定でしょ。動物園のお猿はどうなるのよ。しかも「まりが好き」か否かは猿によって違うのだから「普遍性」のわけがない。
「横町のご隠居は囲碁が好き」も普遍性なんだろうか。オイオイ。
「本質坊主は念仏コメントが好き」……これは事実だから普遍性かもしれない。あるいはきわめて特殊な存在なので特殊性? どっちでもいいや。
太陽【は】地球よりも大きい。
それは定理だろう。じゃあ下記ならどうなの?
太陽【は】地球よりも大きいが、月【は】地球より小さい。
一般には「対比」だと思うよ。SF文法的には「特殊性」になるのかな? 知らんわ。
象【は】鼻【が】長い。
象【は】、目【は】小さいが鼻【は】長い、
【が】じゃないと間違いなんだろうか。この場合は、1つ目の【は】は主題提示、2つ目と3つ目は「対比」だろう。
アルペンスキーのワールドカップ女子回転第三戦【は】十二日当地で行われ、モレロ(スイス)【が】1分21秒24で優勝した。
その【は】は【が】でもおかしくないでしょ。近くに【が】があるから、生理的には【は】にしたいけど。
アルペンスキーのワールドカップ女子回転第三戦【が】十二日当地で行われ(たが)、日本の3選手【は】入賞を逃した。
って、そんなにおかしいかな。
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===========引用開始
「が」と「は」の使い分けを易しく中学生向けに解説したものを紹介します。
私たちは「夏【が】来た。」といったり、「夏【は】あつい。」といったりします。同じ夏でも、そのとりあげかたのちがいで「が」と「は」を使い分けるのです。どう使いわけるのか、調べてみましょう。
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むこうから大きなバス【が】来た。
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むかしむかし、おじいさんとおばあさん【が】ありました。
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でたでた、月【が】
まるいまるい、まんまるい
ぼんのような、月【が】。
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あめあめ ふれふれ かあさん【が】
じゃのめで おむかえ うれしいな。
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「が」は、そのときそのときのありかたをズバリとりあげるのに、使います。バスならバスのそのときのありかたを、おじいさんとおばあさんなら二人のそのときのありかたを、雨ふりならおかあさんのそのときのありかたを、ズバリととりあげる場合に「が」を使っています。月はいつでもまんまるではありませんが、そのときでた月のズバリのありかたは、おぼんのようにまんまるだったのです。
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この道【は】いつか来た道。
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おじいさん【は】山へしばかりに、おばあさん【は】川へせんたくに行きました。
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今【は】山中、今【は】浜、
今【は】鉄橋渡るぞと
思う間もなく トンネルの
闇を通って 広野原。
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あらあら あのこ【は】 ずぶぬれだ
やなぎの ねかたで ないている。
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「は」は、それをほかのものとくらべて特別なありかたとしてとりあげるのに、使います。道には、はじめて来た道も、来たことのある道もあります。いつか来た道は、道のなかの特別な道としてとりあげられています。おじいさんは山へ、おばあさんは川へ、それぞれ別のところへ特別な仕事をしに行きますから、「は」で特別なありかたをとりあげます。走る汽車はつぎつぎと特別な場所にさしかかるので、「は」を使います。自分もほかの子どももかさをさしているのに、やなぎの木の下の子どもはかさを持たないで、ずぶぬれになって泣いています。これも子どものなかのとくべつのありかたですから、やはり「は」を使います。
ところで、「は」にはもうひとつ別の使いかたがあります。
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うみ【は】、ひろいな、おおきいな。
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お山のお猿【は】、まりがすき。
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太陽【は】地球よりも大きい。
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水【は】水素と酸素の化合物である。
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この「は」は、そこにいつも変わらないありかたをとりあげる場合に、使っています。科学はまたいつも変わらないありかたをとりあげるので、その結論には「は」を使います。
「が」と「は」をくらべてみると「が」はそのときそのときのありかたをとりあげるのに対して、「は」は特別なありかたやいつも変わらないありかたをとりあげるので、「が」よりも「は」のほうがとりあげかたが広くなっています。そこで、ものごとを広くとりあげるときには「は」を、そしてそのなかのせまい部分をとりあげるときには「が」を使って、二つを組み合わせるという使いかたが生れました。
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象【は】鼻【が】長い。
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このところ輪島【は】ニガ手【が】多くなりすぎた。
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アルペンスキーのワールドカップ女子回転第三戦【は】十二日当地で行われ、モレロ(スイス)【が】1分21秒24で優勝した。//
(三浦つとむ『こころとことば』明石書店:2006年9月/季節社:1977)より。
===========引用終了
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とってもうれしいです。
※やはり「うれしいです」は美しくない。
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