下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【20】
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mixi日記2018年月日から
テーマサイトは下記。
【娘さんの年齢は】
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===========引用開始
今中国人の娘が日本にいます。娘は7歳になります。
別の質問でこのような文を見かけましたが、この娘さんは今7歳だと思いますか、あるいは6歳だと思いますか。
===========引用終了
前段の質問https://oshiete.goo.ne.jp/qa/10250954.htmlの揚げ足をとるのが目的の愚劣な質問なんかではないですよね。最近そういう質問を連発する人がいて、ゲンナリしています。
純粋な言葉の問題と考えます。
まず辞書をひきます。
https:/
===========引用開始
デジタル大辞泉の解説
[動ラ五(四)]
な・る【成る/▽為る】
3
㋐ある時分・時期などに至る。「夜に―・る」「結婚して一〇年に―・る」
㋑ある数値に達する。「積み上げると三メートルにも―・る」「全部で千円に―・る」
===========引用終了
㋑と考えてもいいのですが、どちらかと言うと㋐でしょう。
「結婚して一〇年になる」とほぼ同じはずです。どちらで考えても大きな違いはないので、こだわりません。
先行コメントにあるように、時期を明確にすれば未来の話になります。
「娘は来月7歳になります」
「来年で結婚して10年になります」
これが一般的な用法。
2つの例文はほぼ同じことなので、ここから先は「娘は7歳になります」について書きます。
すでに7歳になっている娘のことを、「娘は7歳になります」と書くことがあります。
この用法は辞書をひいてもわかりません。以前調べたのですが、よくわかないままでした。
かなり微妙な問題ですが、誰が口にするかによって、2つの意味合いがあると思います。
「娘さんはおいくつですか」
1)「7歳になります」
2)「(もう)7歳になりますか。前に会ったときは赤ん坊だったのに」
2)は「詠嘆」あたりでしょうか。「もうそんなにたったんだなぁ」という気持ちが含まれます。
ご質問の件は1)ですよね。
これは正体不明ですが、軽い謙譲の意味合いの用法(謙譲語ではありません)だと思います。意味としては「です」「でございます」と同じで、敬度で考えると、
「〜です」<「〜になります」<「〜でございます」
ということだと思います。
ここから先を考えるのはちょっとメンドーな話になります。
下記の仲間だろうな。
【引用のご作法17 「〜になります」考〈1〉〜〈4〉】
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===========引用開始
●「変化を表わす」(本来の用法)
まず「〜になります」の本来の用法を確認しておく。
本来の用法は「変化を表わす」もので、典型的なのは「あと5分で3時になります」のような形。これの仲間と考えられるものに以下のようなものがある。
1)(会計時の)合計で○○円になります
※1品で「○○円になります」だと、下記の問題視されている用法になるらしい。
2)この子は来月3歳になります
※(すでに3歳になっている子のことを)「この子は3歳になります」という用法もある(これはちょっと分けて考えるべきかも)。
(略)
まあ、「こんな粗末な(期待外れかもしれない)もので申し訳ない」という下手に出る意識から出た言い回しなら、大目に見るべきだろう。「この子は3歳になります」もこのニュアンスに近い。そういう殊勝な言葉づかいも、マニュアルどおりの言葉になると「とにかく下手に出ておけばいい」という感じになりやすいんだけど。
===========引用終了
おそらく使うほうは、フツーのデスマス体よりも敬度を高くしようと意識している。軽い謙譲(正確には強い丁寧)の気持ちだろう。
背景には、「「お/ご〜になります」との混同があるのかもしれない。
そう考えると、これが悪名高い「コーヒーになります」の類いの先祖って気がしてくる。
ただ、(すでに3歳になっている子のことを)「この子は3歳になります」はかなり上品な言い回しって気がする。一方の「コーヒーになります」は典型的なバイト敬語だから、あまり一緒には考えたくないんだけど。