■事例5 「了解しました」「嫁」は日常生活で使用OK? それともNG? | tobiの日本語ブログ それ以上は言葉の神様に訊いてください

tobiの日本語ブログ それ以上は言葉の神様に訊いてください

 フリーランスの編集者兼ライターです。
 主として日本語関係のことを書いています。

 あまりにもまとまな内容なんで、逆にビックリしました。 
 こういうのは「反面教師」ではなくなんて言うのだろう。

【「了解しました」「嫁」は日常生活で使用OK? それともNG?】 

http://news.livedoor.com/article/detail/10914995/


==============引用開始

「“了解には敬語の意味が含まれていない”とよく言われますが、実は“理解して承知する”というのが本来の意味。目上の人に対して使っても、支障はないはずです。

 しかし最近はテレビや雑誌で日本語の特集が組まれる機会が増え、“了解しましたは失礼にあたる”と取り上げられるケースが多いんです。本当の意味は間違っていないとしても“テレビで使っちゃダメと言っていた”と人から人へ伝達され、避けたほうがいいと思っている人が増えたというのが現状ですね」
==============引用終了

 おっしゃっるとおり……なんて思える記事はホントに少ない。

 

【20201216追記】念のため、全文を保全しておく。

「了解しました」「嫁」は日常生活で使用OK? それともNG?
2015年12月5日 7時0分 
NEWSポストセブン

 11月22日に行われた大阪府知事選の投票所で、47才の会社員の男性が、70代男性に暴行を加えたとして逮捕された。投票を終えた会社員に「ご苦労さんです」と声をかけたところ、「ご苦労さんという言葉は、目上の者に使う言葉ではない」などと言って激高したという。

 言葉は生き物。時代やシーンによって、変わっていく。日常生活でOKと思っていたもののなかにも、実はNGな言い回しがある。今年7月にはタモリが「お疲れ様」についても「“お疲れ様”は本来、目上の者が目下のものにかける言葉」などと発言して話題にもなった通り、日常使用してOKかNGなのかわかりにくくなっているのだ。今回の事件で取り沙汰された「ご苦労さん」だけでなく、実はNGとされる言葉にはどんなものがあるのだろうか?



◆了解しました

 LINEスタンプやメールでも、何かと使い勝手のいい「了解」。しかし多用を避けるべきとの見方もあると語るのは、『正しい日本語の使い方』(エイ出版社)などの著書がある予備校講師で作家の吉田裕子さんだ。

「“了解には敬語の意味が含まれていない”とよく言われますが、実は“理解して承知する”というのが本来の意味。目上の人に対して使っても、支障はないはずです。

 しかし最近はテレビや雑誌で日本語の特集が組まれる機会が増え、“了解しましたは失礼にあたる”と取り上げられるケースが多いんです。本当の意味は間違っていないとしても“テレビで使っちゃダメと言っていた”と人から人へ伝達され、避けたほうがいいと思っている人が増えたというのが現状ですね」

 マナーコンサルタントの西出ひろ子さんは、ビジネスシーンでは「了解は使わないほうが無難」と言う。

「“わかりました”という言葉も同様ですが、自己中心的な印象を与えがちなので使用しないほうがベター。やわらかく“かしこまりました”と言うのが正解です。特にビジネスでは、相手を立てる姿勢が大切なんです」



◆「~のほう」「~になります」

 ファミレスやコンビニなど、店でよく耳にする「○○のほうでよろしかったでしょうか」「こちら△△になります」という言い回し。これは“ファミコン敬語”とも呼ばれ、正しい日本語とは決していえない。

「“~のほう”というのは、2つのものを比較した際に用いる言葉。比較対象がないのに、むやみに“ほう”をつけるのは感心しません。また、“~になります”は回りくどく、耳障りに感じるかたも。シンプルに“~です”と伝えたほうがいいでしょう」(前出・西出さん)

 ほかにも「○○円からお預かりします」「~でよろしかったでしょうか」など気になる言葉は多いが、「一概に否定できない」というのは前出の吉田さん。

「たとえば閉店間際のファミレスで、店員が客に会計をお願いしたい時、“お会計よろしいでしょうか”より、“お会計のほうよろしいでしょうか”と声をかければ角が立ちにくい。相手を気遣っているという点では、婉曲的表現は決して間違いではありません」



◆嫁

「うちの嫁」「昨日嫁がさぁ~」といった男性の会話。しかし、夫が妻を「嫁」と呼ぶことについて、新聞紙面上でも大論争が巻き起こるなど、たびたび注目を集めている。

 家族法制に詳しい、宮城教育大学教授の近藤佳代子さんがこう説明する。

「戦後、憲法改正にともない民法が改正され、家制度が廃止されました。しかし、不徹底な面もあり、家意識が払拭されたとは言い難い。家制度の下では、妻は婚姻により夫の家に入るとされていましたが、“嫁”といった呼び名は、その考えにつながるとして、抵抗を感じる人は多いと思います」

 一方「夫」の呼び方も、「旦那」「主人」などさまざま。それでは、どう呼ぶのが正しいのか? 前出の吉田さんはこう提案する。

「互いに下の名前に“さん”づけするのはどうでしょう。個として尊重している雰囲気が出るのではないでしょうか」

 繰り返すが言葉は生き物。○×で判断できないケースも多いが、相手を気遣う心があればきっとトラブルは起きないはず。



※女性セブン2015年12月17日号

 



 


語学(日本語) ブログランキングへ