幕末の「真逆」──#あさが来た #びっくりぽん | tobiの日本語ブログ それ以上は言葉の神様に訊いてください

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 下記の仲間。 

日本語アレコレの索引(日々増殖中)【16】 

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1945401266&owner_id=5019671 


 個人的な事情で、わが家のテレビは公共放送が視聴できない。  

 昨日はたまたま某所でリアルタイムで視聴した。 


 詳しい内容に関しては、あらすじをまとめたサイトを末尾に。 

 大河ドラマから何年ぶりかに復活した土方歳三(ストーカー山本耕史)に対してヒロインの波留が言い放つ。 

「刀と信用は、真逆のもんだす!」 

 ヒロインでなけりゃ手打ちにされるぞ(笑)。 

 京都が根城のはずの新撰組副長が大坂まで借金に来るの? さすが商都・大坂有数の両替商。 

 そういう話はどうでもいい。 

 問題は「真逆(まぎゃく)」。現代ものなら許容範囲だろう。しかし、幕末が舞台のドラマで「真逆」はありえん。もともとの映画用語の「真逆」だって登場していない(笑)。時代考証の責任者出てこい。真逆(まさか)の「ビックリポン」だよ。 

1347)【「真逆」と「間逆」 突然ですが問題です【日本語編93】──真逆 まぎゃく まさか【解答?編】〈2〉】 

http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2283.html 


「ビックリポン」はヒロインの口癖で、かなりの頻度で出てくる。 

 これも異和感があったけど、一種のギャグってことで目をつぶる。 



※テキストがとれない(泣)。 

http://あさが来た感想.net/197.html 


【都の鮫>『あさが来た』第17話 - 2015.10.16 Fri】 

http://yakkunchi.blog90.fc2.com/blog-entry-1968.html 

==============引用開始 

昨日は猫を動物病院へ 

(おかげ様で元気が出てきました) 


今日は自分の通院日 

(おかげ様で検査結果は大丈夫でした) 


明日から一週間は祖母が自宅で過ごす期間 

(おかげ様でまあまあ元気を保ってます) 


だから更新は遅れがちだけど 

頑張りますのでヨロシクお願いします! 


…ひじゅにですが何か? 




「刀と信用は、真逆のもんだす!」byあさ 




↑おお、何て堂々とした「真逆」! 


『つばさ』の時ヒロイン母がこの言葉を使って 

ネットで叩かれていたっけ。 


ひじゅにもよく使ってたんだけど 

あれ以来ちょっと躊躇う様になってしまった。 

今だに使ってるけど(笑) 


良いじゃん良いじゃん。 

どうせ昔のまんまの言葉遣いを貫いているわけじゃなし。 




今日は色んな意味で三段オチ 

…じゃなくて三段階。 


あ、三味線が出てきたから?>ぇ 




「頼もう!」 

勢いよく乗り込んだ、あさの前に繰り広げられていたのは 

新次郎さんの三味線お披露目会。 


何というタイミングの良さ(笑) 


はつの時と同じく 

ハッピーな方向へのハズシではあるけど 


あちらは白蛇さんのツンデレぶりが際立って 

「萌え」な結果になったのに対し 

こちらは新次郎さんよりも、あさの天然ぶりに好感。 


天然ちゅーても心の底ではちゃんと理解しているし 

美和さん@三味線の師匠に嫉妬を感じてもいる。 

でも、それを無理して隠すのではなくて 

本気で新次郎さんの三味線を褒めているところが 

何とも良い感じ。 


あさに比べたら、海千山千といった様子の美和さんが 

表情を変えてしまったところも良い 

…なんて言ったら意地悪どすか? 



誤魔化すことが出来る様な気様な男ではないと言いながら 

またもや「雨男」ネタをかます新次郎さん。 


「美味しそうな名前だすなあ」 

え~と、これは…「飴」と誤解していることでOK? 


そんな、あさが新次郎さんに説教かましても 

過去のダメダメ・ヒロインとはまるで重ならない(脅威) 


「お三味線はあない凛々しい弾かはるのに」 

褒めるべきところを褒めてるのも効果的。 


さっき見たばかりのことだし 

さっきの自分の言葉の裏付けにもなるし。 



この第一段階では 

あさが受動態から能動態に変わってきたことと 

それ故の魅力が自然に出てきたと思う。 



やっとこ同じ夜を過ごせることになったのに 

新次郎さんは芝居じみた仕草で布団に入り 

あさに背を向ける。 


そんな夫に振る話題が「新しい風」 


「薩長の新政府のことやろな」 

という新次郎さんの返事に 

あさが今迄見聞きしてきたことが繋がる。 


いや、この時はまだ繋がってはいなかったんだけど 

新撰組を前にして遂に繋がる。 



ちゅーことで 

土方歳三再登場! 



先回は、あさと直接関わらない所で 

時代を表す大きな一コマを成していて 

今回は、キッチリ対峙。 


ここもまた 

過去のダメダメ・ヒロインとはまるで重ならない(歓喜) 


「このお家守る事が嫁のうちの務めだす!」 

あさの中に積み重なってきたものが一つに繋がった瞬間。 


あらやだ 

感動してしまったわ! 



「いい女だな」 

五代さんに続き土方さんの心も捉えてしまうヒロイン。 

なのに過去のダメダメ・ヒロインとはま…(以下略 


いやいや、この場合 

変に女を出しているんじゃなくて 

寧ろ当時の女の枠を超えて 

あさの度胸や知性や意欲や…諸々を感じ取って 

そこに感銘を受けたってことだよね。 


視聴者もまた感銘を受ける>ひじゅにだけ…じゃないよね? 



「俺が生きていればの話だがな」 

つまりこれでオシマイってことですね(涙) 



この第二段階では 

あさのキャラがドーンと全面に出された。 


それだけじゃなくて 

新次郎さんも、あさを守るために飛び出して謝罪するところで 

男気を見せたし、第三段階への準備OKというところ>ぇ 



「あさちゃん」が 

「あさ」に、その時だけ変わったのも萌え要素。 



「あんたは芯のある、大人のおなごはんや」 

第三段階は夫婦成立。 


それも、真の意味での恋愛結婚…と言えるよね。 


最近は朝ドラもキスシーンは“お約束”ってくらい軽くあるけど 

新次郎さんが色気出すので、ちょいと照れてしまったわ(笑) 


でも、あさが色気ゼロでサッパリしているからバランス良かったかも。 


障子を速やかに閉めるところは 

いや~ん新次郎さんったら、慣れてはる~ 

って感じだったけど>ぉ 



まあここは 

ラブストーリー好きには萌えシーンだろうけど 


唐変木ひじゅにとしては 

翌朝すぐに店の話を始めるあさに好感。 

==============引用終了