ファントム・ペインを感じる可能性!? | 破滅の美学〜絶望と希望の狭間で〜

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過去に書いた詩や英語の詩やエッセイもどき、哲学のコト、X JAPANのコト、芸術のコト、などなど。時に過激で人畜有害かも?

まず、いきなりだが、ファントム・ペインとは何か、知らない方のために、以下にウキペディアから引っ張ってきただけの説明を記そう。幻肢、という日本語ならば、聞いたことがある方も多いかもしれない。

 

幻肢痛(げんしつう、英: phantom pain)は、怪我や病気によって四肢を切断した患者の多くが体験する、難治性の疼痛。心身症に該当する。

 

症状

四肢を切断した患者のあるはずもない手や足が痛みだす。例えば足を切断したにもかかわらず、爪先に痛みを感じるといった状態を指す。あるはずのない手の先端があるように感じる、すなわち幻肢の派生症状である。

 

原因

詳しい原因は判っていない。脳内にある体の各部位に対応するマップが、その部位を失ったにもかかわらず更新されないことが影響しているのではないかという説がある。電気を流した万力で潰されるような痛みがあるという。

 

治療

痛みを感じているはずの部位は実際には失われているため、痛み止めの薬や麻酔などは効果がない。内部に鏡の仕切りがある箱に失っていない手を入れ、鏡を覗き込みながら(つまり失った四肢の側を鏡で隠しながら存在する四肢を鏡に映して見る)「グー・パー」などと動かすことで痛みが消える、または緩和する、という治療法がある。この療法は鏡療法、鏡治療、ミラーセラピーなどと呼ばれる。ただし、この治療法の効果には個人差があり、決定的な治療法は見つかっていない。

 

以上が、概略だ(って、偉そうに言うアタシ自身の説明ではないが)。

 

じゃあこれがどうしたのだ、ってハナシだが。

 

先日、アタシが入院して手術して、胆嚢ごと摘出した話はさんざん書いた。その後、入院していた病院には一度外来に行ったのみで、病理検査の結果や、炎症の値などが正常に近づいているので、これきりとなった。さらに、その担当医(執刀医)の女医センセイから、紹介状を書いてくれたかかりつけの女医センセイに手紙(診断情報)を書いてもらってそれを渡しに行きがてら、各種報告と、入院前に時間外でもさんざんお世話になったお礼を言いに行った。それから、16時台と遅い時間しかとれなかったが、渋谷のお医者さんにももちろん行った。当初(入院前)、CTを取るまでは、石だと分からず、かかりつけの女医センセイ(内科)と渋谷のお医者さん(精神科・心療内科)に直接電話で話してもらい、渋谷のお医者さんで出されている頓服を飲むように指示されたりした。結局、原因は石だったから、各種痛み止めや、点滴等も、さらには精神科の頓服も、全て効かなかったのだが。

 

とにかく、術後に渋谷のセンセイと話して、また似たような痛みが出たらどうしたらいいのか、って聞いた。そもそもこの痛みは、身体表現性障害だろう、という見解から始まったものだ。事実、痛みが出はじめた3年前にあらゆる検査をした時は、全くどこにも異常が見つからなかったのだ。だから身体表現性障害だったのだろう、としかいいようがない。その後の3年のうちに育ててしまったのだと考えるほかない、今となっては。だから、渋谷のセンセイは、今後似た箇所に痛みを感じたら、今度こそ頓服をまずは飲んで、と言った。でも、他の内臓的な病気の可能性もなきにしもあらず、とも言った。だがそれよりも、ファントムペインを感じることはあるかもしれませんね、と言われた。アタシは英語名は知らなかったが、すぐに幻肢(痛)と頭の中で変換できたので、手や足のことはよく聞くけど、内臓もあるのか、と驚いて聞いたら、もちろん手足などに比べて、内臓に関してファントムペインが生じることは少ないけれど、なくはないですよ、と言われた。きっと、アタシみたいに、怖いな、とか、そういうキモチに関しては思い込みが激しい人間などに、生じやすい症状なのだろう。とにかく驚いた。

 

これでは、何が痛みの本当の原因か、お医者さんは判断するのは難しいな、と思った。

 

他にも、入院中はその病院から処方された薬しか服用してはならないという決まりがあり、入院していた病院は精神科やそれに似た科がなかったので、似たような薬を仕方なく服用していた。退院した頃から、右足が勝手に小刻みに震える症状が出ていたのだが、渋谷のセンセイに言うと、おそらく、いつもの薬じゃないから、足りない成分?を飲まないことによる離脱症状ではないか、と言われた。副作用の逆みたいな感じだ。以前サインバルタの離脱症状についてもブログで書いたが。この震えは、渋谷のセンセイの薬を元通り飲むようになってからしばらくしてなおった。

 

お医者さんってすごいな。検査でわからないことは、どうやって判断するのかな、などと、色々なコトを考えたのであった。