いつも黙っていた。


そのおかげでもう誰からも愛されることも相手されることもなくなった。


でも、別にいいの。別に・・・ただ慣れてるだけ。


それに皆は私が黙っているからって理由だけで相手しないわけじゃないのも、私は知ってるの。


だって私は、


「天原さん・・・」


私はピクリと肩を震わせ起き上がる・・・机でうつ伏せになって寝ていたのだ


「あ・・はい」


日頃喋らないせいか喉がつっかえたがなんとか喋ることができた


名前を生徒から呼ばれるのは実は初めてだったりする


相手はクラスメイトの男の子だった。


「もう放課後だけど。帰らないの?」


「あ・・・え・・・」


キョドる私。やばい、うまく言葉がでてこなくて焦ることしかできない


クラスメイトなんて興味がない。沸かない。そのせいで苗字も名前もでてこないうえになんて言っていいのか、返していいのか、返答していいのか、わからない。


「前から思ってたんだ」


「・・・え?」


黒髪の男の子は私の前の椅子をひいてはこちらに向かせてそれに腰を掛ける


何故私に話しかけるの。


私が・・・怖くないのかな・・


そればっかりが頭に浮かんだ


男の子はずっと無表情を壊さないまま私の机に肘をつけ、頬杖をついた


「天原さん。俺と同じ匂いがする」


どういう意味なんだろう


「だから調べたよ・・・天原さんのこと。」


「え」


「っていうか皆気付いてるみたい・・だしね」


当たり前だ。そのせいで相手にされないのだから。


私は小さくため息をついた。・・・なんて綺麗な黒なのだろう。ふと、髪を見て思う


同じ匂いなんかしないよ。私は「真逆だよ・・」と一言呟いた


私の髪は真っ白だ。


まるで貴方と対・・をなしているかのように。


「ねぇ・・お願いがあるんだ」・・・何だろう。


「・・・な・・に」


「俺を殺してくれない?」


私はこの人が何を言ってるのか理解できなかった。         


                         1へつづく