(再アップ)
2014.3
京都のとある大きな寺院を参拝し、もう帰りましょかと車のドアを開けた時
『ドン!ドン!ドン‼ドン‼……』
近くから太鼓の音が響いてきました。
私達は車に乗り込むのを止め、吸い寄せられるようにゆっくり音のほうに歩き出しました。
私「パパ、あそこのお堂から響いてきている。きっと来なさいと言われているわ、まだ時間大丈夫かな?」
主人「大丈夫、行こう」
それは護摩が始まる前の太鼓でした。
寺院の境内はとても広く、そこにお堂があることに気づいていませんでした。
私は生まれて初めて護摩に参加出来ることに心が踊りました。
護摩木に祈願を書き、お堂に上がります。
そこには大きなお不動さまがいらっしゃいました。
~~~
参加者は私達しかいません。
その日はずっと曇空でしたが、
私達がお堂に上がってすぐ天気が荒れだしました。
『ガタガタガタ……‼‼』
風が吹き出し、風の中に雪が混じっているのがお堂の扉の隙間から見えます。
護摩祈祷が始まりました。
『ランランランランラン……』
『バンバンバンバン…』
お坊様の静かな迫力と、物凄い速さで途切れることなく唱えられる真言、その美しい作法に
どきどきしながらまばたきするのも惜しいくらいに夢中で見つめました。
『ガタガタガタガタガタガタ〰‼‼』
更に風が強くなってきたようです。
チラッと外に目をやると大雪が強風の中を暴れています。
護摩に火が入りました。
『バチバチバチ…』
『ゴゴゴーーッ、ガタガタガタガタガタ…』
風の音と焔の音が混じり合う、なんと荘厳なこと…
…私は今までの自分の人生を思い返していました 。
『苦難の人生がお不動さまの火焔で今、浄化されていくようだ……』
そんな私の右顔横に大きな存在のあたたかいエネルギーが触れます。
どなたが来られたのでしょうか。
護摩の火が小さくなってきた頃
外の風も次第に弱まりお堂の中が急にぱあっっ!と明るくなりました。
扉の隙間から眩しい光が射し込みます。
『ああ……、、』
私は流れる涙を拭うのも忘れ
お不動さまに有難うございますを繰り返していました。
お堂を出る頃にはすっかり元の曇空に戻っていました。
あたたかいエネルギーは帰りの車の中でも私の隣りに暫くいて下さいました。
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私「私もいつの日か護摩を焚きたい」
主人「えー💦」
私「どう考えても無理か、今からお坊さんになるなんて無理な話ね」
主人「うーん💧」
私「私20代の頃から僧侶になりたいってよく人に言ってたのよ。
あのランラン、バンバンがどうしてもやりたい‼帰ってその意味調べる」
そんなことを言いながら家路につきました。
それが
その思いがまさか数年後に叶うとは夢にも思っていませんでした。

