こんにちは。
2年前に突然失踪した息子の所在を求めた母親からの依頼です。
日々多くの人探しを受けておりますが、印象に残っている案件の一つです。
「身内に不幸があり、失踪し2年たった今、探したい」と言うのが理由でした。
なぜ、印象に残ったのか?・・・
それは、問い合わせ時からの強烈?な口調からでした。
「私はいつもこう(話し方)なのよ!」と前置きし、
既に他社にも依頼した様ですが、判明しなかった為、
調査会社への不信感を払拭できないままでの依頼でした。
聞けば失踪後も公的住所は実家に置いたままであり、
親が料金を払い続けている携帯番号は常時電源がオフ。
正社員として勤務している実態もないという事でした。
他社も真摯に対応した様子で有り、失踪後宿泊した
ビジネスホテルを突き止めており、唯一失踪後の足取りでした。
しかし、それ以外の手掛かりはありません。
十分、プレッシャーを感じつつ、各種データ検索を開始。
両親が知らない新規携帯電話を使用している可能性を考慮。
結果、新たな番号が浮上し、居住先が判明しました。
文面では、非常に端的に記述していますが、様々なデータ検索を
実行した事は云うまでもありません。
早速報告すると母親は過呼吸に陥り、「本当に判ったの?」
「本当なの?」と繰り返し、直ぐには真実を受け入れられない状態でした。
問い合わせ時の話し方とは一変、報告時はソフトで穏やかな口調に変化。
心の整理を付けている印象でした。
今思えば、調査会社に対する諦めの落胆した気持ち、
息子の安否への気遣い疲れの反動などではなかったかと思われます。
優しい母親を発見でき、安堵しました。
親子関係の修復ができればと願っております。