コスパで考える学歴攻略法
というご本を読みまして、
タイトルの通り、
中学受験の過酷さにびびったので、
今回はそのお話です
中学受験をする子どもの数は
年々増えており、
でも、名門校の数は
急には増えないので
私が子どもの頃よりも
中学受験の競争が激しくなり
難易度が上がっているそう
ここまでは知ってはいたので
びびってはいないのですが
そこまでして、
過酷な競争を勝ち抜いても
大学受験でも再度勝ち抜けるのは
極わずかである
という事実が、
何というか過酷というか
残酷だなぁと思ってしまうのです
というのも、うちの兄は
中学受験に成功して
大学受験に失敗したタイプなのですよね
兄は千葉県を
代表する進学校に
中学受験で入っています
それも、
首都圏でも早くに入試を行う事から
御三家を狙うような
トップ層のレベルの子も
入試の練習として受けに来ている中で
神奈川の子もわざわざ受けに来ると聞いてびっくり
そりゃ滑り止めにはしないよね
算数の成績が4番目に良かったそうです
なのでポテンシャルは
あったと思うのですが、
兄が中1の秋に父が亡くなり
母の放任が始まったせいなのか、
中学・高校とぱっとせず、
ほとんどの同級生が
東大・京大・早慶に行く中、
結局、中堅私大に入りました
彼が中学受験の時には、
滑り止めにもしなかったような
付属中からの内部進学生や
中学受験すらしておらず、
緩く高校受験で偏差値55位取れていた子と
最終学歴は一緒なのですよね
勿論、中学受験成功組みでも
多くの子たちはそのまま潰れずに、
走り続けられるのでしょうし
私の周りの東大・京大卒も、
3分の2は中学受験組な印象です
でも兄の場合は、
何のために勉強するのか?
を本人もわかっておらず、
伴走してくれる母がいなくなった時
自走出来なかったことが
致命的だったのでしょう
更に中高一貫ゆえに、
そのままずるずると進学校に
居続けることが出来てしまったことも
仇となっている感があります
高校受験で
早めに進学校から離脱出来ていれば
却って彼の自尊心や、
自己効力感を回復できたと思うのです
兄が自分のそういう過去に、
どういう意味付けをしているのか
私は知りません
でも、小学生の頃の兄の頑張りは
学歴という枠の中では実ってはいないし
私とは違ってお勉強が出来ちゃった分
中高大という10年間もの間、
進学校で下層にいる現実や
同級生のように
難関大学に入れなかった現実は、
彼を苦しめ続けていたように
私には思えるのです
兄のように
中学受験を勝ち抜いた子の方が
自分は「お勉強が出来る」
という点に自分の価値を見出してしまい
その後の競争を勝ち抜けなかった時の
アイデンティティの喪失が
大きいのでしょうね
そう考えると、中学受験は
高校・大学と続く
長い長い競争の1部に過ぎない
というそのことが、
物凄く過酷だなぁと思ってしまって
改めてびびっている次第です
因みに、
我が家は先日の記事の通り、
娘にはお受験を考えています
今の中学受験の過酷さを知ると
小学校受験で終わらせたいなぁと
思ってしまう
自分たち夫婦をもとに
学歴なんて関係ない
とは思いつつも
まだ完全に無視は出来ない私は
自分の中学受験失敗の傷や
学歴コンプレックスが
完全には無くなっていないのだなぁ
と、改めて自覚しつつ
娘を高学歴にすることで
自分のコンプレックスを
乗り越える親にだけは
ならないようにしようと
改めて誓うのでした
今日はポカポカと
気持ちの良い陽気でしたね
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