筋肉が硬い理由 | きゅうの独り言

きゅうの独り言

『治療院きゅう』は枚方市養父元町にある、あん摩・マッサージ・はり・お灸の治療院です。

Tel 072-845-5357

受付時間
AM10:00~PM6:00(最終受付時間)
定休日
水曜日・第2,4日曜日

御来院の際は、御連絡をいただけましたら幸いです。

筋肉は柔らかい方もいれば硬い方もおられます。

 

患者さんの中にも「腰の筋肉が硬くなってて・・・。」というように、筋肉が硬いと感じて治療を受けに来られる方も多いです。

 

で、この筋肉の硬さなのですが、理由が様々です。

 

例えば運動不足だと、筋肉の伸長性が低下して硬く感じることがあります。

 

膝が曲がった状態で拘縮している方のハムストリングスなどがイメージしやすいと思います。

 

続いて、持続的に使われている筋肉は、『攣縮(れんしゅく)』という痙攣のような状態になり、硬くなりますし痛みを感じることもあります。

 

こうなると筋膜の中の圧力が増加して、血管まで圧迫され、さらに痛みを感じるようにもなります。

 

デスクワークなどで肩がこる方はこれに該当するかもしれません。

 

次に、例えばお腹が痛くなると、腹筋を固くして外部の刺激から、お腹を守ろうとしますね。

 

こういった収縮を『防御性収縮』と言います。

 

また関節を包む関節包に分布する神経と同じ神経に支配される筋肉は、関節包の異常で反射的に筋肉が硬くなることもあります。

 

そしてこれが持続すると、前述の攣縮の状態になりますが、この防御性収縮は、原因を取り除かないと治まりません。

 

逆に言うと原因が残ったまま、筋肉の硬さを無くしてしまうと、原因の方が悪化したり、なかなか柔らかくならない筋肉に過剰な施術をしてしまうことがあります。

 

腹痛であれば腹痛の原因、関節包であれば関節包の機能異常を治療しないといけないということになります。

 

そして忘れてはいけないのが、腹膜炎などで起こる『筋性防御』や、髄膜炎などで起こる『項部硬直』のような病的な硬さです。

 

これらは直ちに医療機関の受診が必要ですので、覚えておきましょう。

 

『硬いから柔らかくする』は、時に誤りであることを知っておいていただければと思います