今日は『はり師』『きゅう師』の国家試験で、自己採点してホッとした方、青くなっている方、不安になっている方など様々だと思います。
合格点が取れている方は、資格取得後に臨床の場に出ることになると思います。
学校での臨床実習やアルバイトなどで空気感を知っている方もいると思いますが、実際の臨床の場に出ると患者さんからは『先生』と呼ばれ、国家資格取得者という目で見られ、いろんな訴えを聞いて治療するわけです。
多くの方は、先生と呼ばれる準備はできていないと思いますので、これからその準備をしておきましょう。
例えば施術時間ですが、肩や背中など施術しやすい部位や、患者さんの主訴の部位に時間を使いすぎて、「今日はこのくらいで・・・」のように尻すぼみな終わり方にならないようにしないといけません。
また「腕が痺れるんです、なぜでしょうか?」の様な訴えを受けて、さらに症状を聞いて触診や徒手検査などをして、その結果に基づいて治療しないといけませんので、なるべく多くの徒手検査を知っておくことや、重篤そうであれば医療機関の受診を提案する必要もあります。
そして意外とあるのが、血液検査の結果を見せて意見を求める方、服用しているお薬の意見を求められることがあります。
このあたりは医師法や薬事法などとの兼ね合いもあり、迂闊な答えはマズイですし、かといって「何も知らない」と思われるのもマズイんですね。
ですので血液検査の項目の内容や、よく名前を聞くお薬の名前程度は知っておいた方がいいかと思います。
多くの患者さんは新人でも容赦なく、ヘコまされることも多いですが、喜びや自信をくださるのも患者さんです。
国家試験とは違った勉強ですが、今から臨床の場に出る勉強をしておいていただければと思います。