上腕三頭筋は非常に有名な筋肉で、肘を伸ばす作用があるということは良く知られています。
それに加えてもう少し知っておいた方が良いこともあります。
まず上腕三頭筋には『長頭』『内側頭』『外側頭』があります。
長頭、内側頭、外側頭は、肘関節の伸展作用は共通していますが、長頭は肩甲骨の関節下結節から起始する複関節筋で、肩甲上腕関節の伸展にも作用します。
長頭が収縮すると、肩甲上腕関節は伸展し、腕が背中側に伸びることになります。
そして内側頭は肘関節の関節包に一部付着していて、肘関節を伸ばす時に挟まらないように引っ張ります。
外側頭は作用は肘関節の伸展ですが、起始部が上腕骨の橈骨神経溝の近位にあり、広い部分から起始します。
そして話が長頭の肩甲上腕関節伸展に戻りますが、肩甲上腕関節を伸展させると、肘関節を伸ばしにくくなります。
これは、長頭が肩甲上腕関節伸展のため、すでに収縮していて肘関節の伸展作用が弱くなってしまうからなんですね。
メチャクチャ簡単にイラスト描きましたので、一度試してみてください♪