患者さんとゴルフ談議をしていると、ゴルフのトレーニングってどんなものが良いのかという話になることがあります。
ゴルフは18ホールプレーする競技で、全長にすると約6000~7000(1ヤードは91,44センチです)ヤードあるコースを、歩測したりボールを探したりしながら歩きます。
そしてグリーン上では傾斜や芝目を読んだり、ティーグラウンドでは風向きや行ってはいけないエリアを考えたりしますので、運動時の息が切れた状態でも冷静な思考ができるかが大切です。
そのためどちらかと言えば持久力系のトレーニングが必要かなと思うのですが、それだけでは飛距離が出なかったり芝生の抵抗に負けてしまうので、ある程度瞬発系のトレーニングも必要です。
そしてゴルフの場合、ボールを打つ場所が平坦ではないんですね。
傾斜があったり、芝がすごく長かったり、砂地(バンカー)だったり、雨で柔らかくなっていたりで、クラブを振るとフラフラする場所も多いです。
そこでバランスディスクを用いたり、片足で立たりする、バランス感覚のトレーニングがオススメです。
人間は二足歩行ですので、倒れないように視覚や耳の前庭器官から情報を得つつ、小脳や大脳基底核などで筋肉の緊張感を常にコントロールしています。
不安定な場所でのトレーニングをしておくと、平坦な場所からのショットも強く振ることができるようになり、結果的に飛距離も伸びます。
種目としましては、バランスディスクの上に片足で立ち、メディシンボール(普通のボールでも良いと思います)を腰の高さくらいまであげて、バランスを取ります。
これを10~30秒くらい行います。
またサイドステップの要領で、右足で立ってバランスが取れれば左側へジャンプし、バランスが取れれば右側へジャンプしてバランスをとるというトレーニングも有効かと思います。
イラストのようにしっかり体重を片足に乗せて、反対側へジャンプしてそちらでもしっかり体重を乗せてバランスをとるわけです。
練習場ではうまく打てるのに、コースでうまく打てない方は、上記の様なバランス感覚のトレーニングがオススメです♪