鼠径管は、側腹筋群(外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋)と鼠径靭帯で形成されます。
鼠径靭帯は、上前腸骨棘から恥骨結節の間を走行する靭帯で、外腹斜筋の腱膜の下縁が肥厚したものです。
図にするとこうです。
鼠径靭帯は、外腹斜筋の停止部になっていまして、その停止部に内側脚、外側脚、脚間線維という線維に囲まれた、孔があります。
これを浅鼠径輪と言います。
この外腹斜筋の深層に、内腹斜筋の線維があり、同じように孔が空いています。
そして、さらに深層に腹横筋の線維があり、同じように孔が空いています。
この孔の層が鼠径管で、約4㎝の長さになります。
鼠径管には、男性の場合、精索(精管、精巣動脈および静脈)や精巣挙筋が通り、女性の場合、子宮円索が通ります。
何が通るかは、よく出題されますし、男女で違うのもポイントですね。
ちなみに『鼠』は、ネズミのことですが、男性の睾丸が鼠径管を通って、陰嚢に納まるんですね。
つまり、ネズミとは睾丸のことです
いや~、今回の模式図は、今までで一番わかりにくいですね
層を表現するのが難しかったので、ご容赦くださいm(__)m
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