ブログを約4年間続けて思ったこと |   ひとしらずして

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   プロスケーター町田樹の誕生から引退までを見守ったファンの記録

森元首相がIT革命とか言ってたのも遥か昔。
今の日本では誰もが自分の考えをSNSで自由に発信&受信することが出来る。
私が10代の頃には考えもつかなかった世界です。

自分のSNSなんだから、
自分に正直な感想を書かなければ意味ないじゃない?
私はそういう気持ちでブログを書いてきたし、
私と似たような考えの人もたくさんいると思う。

気軽に安全な場所からできる主義主張。
それが一億総評論家の時代と揶揄されるような問題にも繋がっているのかな……。

町田樹繋がりで、バレエ関連のブログを彷徨っているときに
このような意見を読んで考えさせられました。

一億総評論家の時代
https://ameblo.jp/sokiballet/entry-12379896778.html
(オフィシャルブログということで、リンクを貼らせて頂きます)

話はちょっと飛びますが、私は評論家という職業が苦手です。
理由は中学生の頃、好きな歌手が評論家に酷評された記事を見て傷ついたから。
まだ子供だったので誹謗中傷として受け取ってしまったのです。
人が作ったものを批評するだけの仕事なんてズルいと思いましたね。
大人になった今は、評論家という職業も理解できるようになったけど、
その時の傷だけが未だに薄っすらと残っていて
評論家(批評家)という文字を見ると若干心が身構えてしまう感じです。


時がたち、町田樹のファンとなって、このブログを始めたいま、
「一億総評論家」という言葉を見て、ちょっとショックでした。
傍から見れば、自分も評論家の真似事をしているにすぎないのか…と。
もちろん専門的知識もなければ能力もない私が書いている文章は何の価値もなく、単なる感想文に過ぎません。
それでも……時々ふっと書いている文章に迷いを感じるのです。

ブログは単なる日記帳で、twitterは気軽な呟き…
それは各SNSの宣伝用コピーであって、
そんな可愛いもんで済まされないこともある。
各SNSから発せられる的外れな批評に困惑したり、膨れ上がった意見に恐怖を感じる人もいるんだろう。
更に「だからマイナスな意見は言わないようにしよう」が解決策ではなさそうなのが、この問題の難しいところ。

せめて私にできることは、
誰かの感情や考えにのっかったり、肩代わりすることはせず、
自分自身の独立した感情や価値観を保つことでした。
しかし、これがなかなか容易ではない (;^_^A 
人生まだまだ修行ですなw

自分が会ったこともない相手や上辺しか知らない物事に対して
正直な意見を言うことの難しさを改めて感じた4年間。
ブログを書いていなければ、きっと気づきもしなかったこと。
貴重な経験を得たと思って自分の未来に生かしていきたいと思います。