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私の経験した不妊治療〜出産〜育児について書いています。
(27歳で結婚→長〜い不妊生活(原因不明の不妊)→38歳で体外受精を決意→40歳で出産)
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(初めての体外受精/採卵後)
採卵後、
夫も無事採精室で採精を終え
診断室へ呼ばれ採卵した卵子のモニターを医師と見ます。
医師
「見た感じ問題なさそうな成熟卵ですね。
大きいのと小さいのが二つ採れました。」
排卵誘発剤などを使わず自然周期で採卵しているので、個数はこんなものですね。」
「ちゃんと採れてたんだ。よかった!」
無性にうれしくなって
「この写真、もらえますか?」などとはしゃぐ私に医師は
「でもまだこの先、受精して、分割がはじまって 、胚になって、長い道のりを経て…」
まだここで喜ぶには早すぎるんだけど
とでも言いたげな表情でした。
医師
「精子の運動率も問題なさそうなので
顕微授精ではなくふりかけて培養して行こうと思います。」
夫 私
「ふりかけ」?
二人で声を合わせる。
二人の頭に浮かんだのはやはり「ご飯の上にパラパラとふる」
あれ。
「どうしても顕微授精というご要望がなければ、成熟卵に精子をふりかけます。
顕微授精は精子を一つ選ばなければならないのと、卵子に針を刺すのでなんらかの影響がないとも限らない。」
夫 私
「そ、それならもちろん「ふりかけ」でお願いします。」
「翌日、ちゃんと受精したかをお知らせしますので
培養室へ電話で確認してください。
受精しているようなら、一つを凍結し、もう一つを移植します。」
クリニックを出たあと、私の心はウキウキしていました。
初の体外受精の採卵。
最も自然な状態で、綺麗な成熟卵が2つもとれたこと。
私のDNAが詰め込まれた人の命のはじまりを
この目で目撃することができたこと。
私は今、なんてスペシャルな体験をしているんだろう。
以前、将来への安心材料として卵子凍結をしたという女性のニュースがあったけれど
その理由がなんだか分かる気がしました。
私にはこの卵の中に、輝く未来を見ているような
無限に広がる宇宙を見ているような
そんな気がしてしまうのでした。
つづく
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