いつもブログをご覧いただきありがとうございます☆

私の経験した不妊治療〜出産〜育児について書いています。

(27歳で結婚→長〜い不妊生活(原因不明の不妊)→38歳で体外受精を決意→40歳で出産)

 

※初めてお越しいただいた方はこちらをご覧ください。

前回の記事はこちら 〜第21話〜 

〜第22話〜はこちらからどうぞ!

↓  ↓ ↓

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(初めての体外受精/採卵後)

 

採卵後、

夫も無事採精室で採精を終え

 

診断室へ呼ばれ採卵した卵子のモニターを医師と見ます。

 

医師

「見た感じ問題なさそうな成熟卵ですね。

大きいのと小さいのが二つ採れました。」

排卵誘発剤などを使わず自然周期で採卵しているので、個数はこんなものですね。」

 

 

「ちゃんと採れてたんだ。よかった!」

 

無性にうれしくなって

 

「この写真、もらえますか?」などとはしゃぐ私に医師は

 

「でもまだこの先、受精して、分割がはじまって 、胚になって、長い道のりを経て…」

 

まだここで喜ぶには早すぎるんだけど

とでも言いたげな表情でした。

 

 

医師

「精子の運動率も問題なさそうなので

顕微授精ではなくふりかけて培養して行こうと思います。」

 

夫 私

「ふりかけ」?

二人で声を合わせる。

 

二人の頭に浮かんだのはやはり「ご飯の上にパラパラとふる」

あれ。

 

「どうしても顕微授精というご要望がなければ、成熟卵に精子をふりかけます。

顕微授精は精子を一つ選ばなければならないのと、卵子に針を刺すのでなんらかの影響がないとも限らない。」

 

夫 私

「そ、それならもちろん「ふりかけ」でお願いします。」

 

「翌日、ちゃんと受精したかをお知らせしますので

培養室へ電話で確認してください。

受精しているようなら、一つを凍結し、もう一つを移植します。」

 

クリニックを出たあと、私の心はウキウキしていました。

初の体外受精の採卵。

最も自然な状態で、綺麗な成熟卵が2つもとれたこと。

 

私のDNAが詰め込まれた人の命のはじまりを

この目で目撃することができたこと。

 

私は今、なんてスペシャルな体験をしているんだろう。

 

以前、将来への安心材料として卵子凍結をしたという女性のニュースがあったけれど

その理由がなんだか分かる気がしました。

 

私にはこの卵の中に、輝く未来を見ているような

無限に広がる宇宙を見ているような

 

そんな気がしてしまうのでした。

 

つづく

ーーーーーーーーーーーーーーー