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私の経験した不妊治療〜出産〜育児について記事にしています。

 

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とうとう38歳(結婚11年)。

 

 

「もう、私たちは子どものいない人生を歩む運命なのかもしれない。」

 

年齢も年齢なので、このまま子どものいない人生というものもたびたび想像するようになります。

 

仲が良さそうな子どものいない高齢夫婦を自分たちに重ね合わせては

「そういう生き方もあるよなー」と。

行く先の姿を想像する。

 

 

夫は、趣味の多い人なので

「いなきゃいないで、いいんじゃない?二人の生活を楽しもうよ。」

とけっこう前向きな考えを持っていました。

 

 

夫婦の同意ができてからは、なるべく自分の意識の中から子どものいる家族像を消し去り

公共の場でも、子どものいる場所からも遠ざかり、

視界の中から遠ざけました。

 

食事をする場所もファミレスではなく

 

「こっち(カフェ)にしよう。」

 

大人ばかりが集うカフェを選ぶ。

 

遊園地、動物園、ファミリー向けの商業施設、

子供が集まりそうな場所にはなるべく近寄らず

 

この世の中に生息する「子ども」の存在を忘れようとしていました。

 

でも、どうしても遭遇してしまったり

子どもの相手をしなくちゃいけない場面が出てきたりします。

 

そういう場合は、高速で思考回路を切りかえます。

自分が80歳くらいのおばあちゃんになったイメージで子どもに接する感じでしょうか。

 

同次元として捉えるとどうしても

「いいな」「どうして私には…」とねたんでしまう自分がいて

そんな卑屈でドロドロした自分を、できるだけ見たくないから。

 

 

子供を見れば、素直に「かわいいね〜」

妊娠の報告を聞けば「良かったね〜」

 

と、素直に言える

 

心穏やかな、良い人でいたかったから。

 

つづく

 

 

 

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