中国、電子書籍端末の販売台数マイナス成長!シェアトップの漢王社も株価下落 | E-mon.com/電子書籍、タブレット、スマートフォンの最新情報を配信

中国、電子書籍端末の販売台数マイナス成長!シェアトップの漢王社も株価下落

まさかあの中国がマイナス成長!?


中国市場における電子書籍端末の販売台数は、2011年1~3月 前四半期比 4.28%減の30万4200万台となったと、日経トレンディネット は明らかにした。


伸び悩むならまだしも、マイナスに転ずるとは...。(下画像: 中国における電子書籍端末販売台数)


E-mon.com/電子書籍、タブレット、スマートフォンの最新情報を配信


それにより、シェアトップの電子書籍端末メーカー 漢王科技 の株価も一気に下落という。
それでも、65%以上という圧倒的なシェアを誇っているのだが...。


E-mon.com/電子書籍、タブレット、スマートフォンの最新情報を配信


漢王科技 は3月14日に「中国 コンテンツビジネスカンファレンス」をクリームアンドリバー社 と共同で開催し、その中で電子書籍市場の発展にはプラットフォームと日本のコンテンツが鍵だと語りました。(参照: 世界最大の中国の電子書籍市場、キーマンは日本のコンテンツ )


しかし今回、そのコンテンツのニーズはあるのだが、肝心の電子書籍端末が不調という話し。


一つの要因として、スマートフォン/ケータイと iPad のようなタブレットの存在があげられているようだ。電子書籍はスマートフォン/タブレットからでも読めるし、しかも多機能で読む以外の楽しみがある。(電子くんはこういった多機能端末を"色もの"と呼ぶ)


しかし、電子書籍端末は電子書籍しか読むことができない。(だからいいのだと思うのだが...)低所得者はスマートフォン/ケータイで済ませ、高所得者はタブレットに走る。電子書籍端末の価格がそこそこ高いのなら、あえて購入する理由がないのだという。


電子書籍端末と多機能タブレット。どちらか一方とかじゃなく、両社の共存は可能だとは思う。最近の多機能タブレットの急速な普及に比例し、電子書籍端末が影を潜めつつあるのか?


アメリカでは B&Nの新型 NOOK 、Kobo社の The Kobo Touch Edition などの魅力的な電子書籍端末が登場してきている。ここらで 漢王科技 からも魅力的な新型端末の登場を期待したいところです。


情報元: 日経トレンディネット