困しみて学ばざる民斯れ下と為す | 黒とんぼのブログ

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【漢文】
孔子曰、生而知之者、上也。學而知之者、次也。困而學之、又其次也。困而不學、民斯爲下矣。

【書き下し】
孔子曰く、生まれながらにして之を知る者は、上なり。学びて之を知る者は、次なり。困しみて之を学ぶ者は、又其の次なり。困しみて学ばざる、民斯れ下と為す。

【現代語訳】
孔先生の教え。生まれつき道徳(人の道)を理解している人間が、最高である。学ぶことによって〔すぐに〕道徳を理解する者は、それに次ぐ。〔すぐにではなくて〕努力して道徳を学ぶ者は、さらにそれに次ぐ。努力はするものの〔結局〕道徳を学ぼうとしない。そういう人々、これは最低である。

『論語』季氏篇講談社学術文庫版加地伸行訳注384頁

【黒とんぼ的解説】
道にたどり着く迄の態様を生知・学知・困学の3つに分けて格付けしていますが、そんなことを気にする必要はありません。

問題は、道を学ぶか学ばないか、この一点にあります。
学ばない奴はサイテーなのです。

そこがこの教えの眼目です。

尚、困学には「苦しんで学問する」「行き詰まってから学ぶ」両様の解釈がありますが、お好きな方を。
続く