もうすぐバレンタインですなー( ̄▽ ̄)
コストコで買ったLindt





何がいけないのかわかりません
無意味にチョコを貼って誤魔化してみました(笑)
こんなもんでいいかな?














彼の首に回した腕で心が赴くまま彼を引き寄せた。
瞬きの音さえ響きそうな静かな部屋でランプの灯りで陰影の出来た彼の顔を見つめると彼は艶っぽく微笑んだ。
相寄った唇が徐々に近づき自然と触れ合う。けれども彼の瞳に魅入られた俺は瞳を閉じることが出来ない。
眠る彼にこっそり口づけた時とは違い、彼からも求められるように唇を合わされ心臓が早鐘を打つ。
見つめ合い、唇を触れ合わせる。彼から啄むように何度も唇を食まれ、鳴り止まない鼓動とともに胸の動悸が一際激しくなる。
静かな部屋に唇が触れ合う水音だけが僅かに響く。
繰り返される口付けに頭の芯が痺れてくるようだ。
息苦しくて…それでも幸せで…
「…ふ……んっ…」
彼から分け与えられる吐息を唇に感じる度に鼻が甘く鳴ってしまう。
唇が離れるとまた切れ長の目が俺の瞳を捉える。互いに外せない視線を身体同様絡ませた。見つめ合い口づけることが、こんなにも心地よいものだなんて知らなかった。
気持ちを伝えた男と服さえ脱がずに口づけを繰り返す。肌を貪られることもなく、ただただ心を通わす為に繰り返す口づけが俺の心を熱くする。
ムーランルージュで客を取るようになってから幾度となく過ごした夜と同じ事をしているのに、彼から受ける口づけひとつで言葉では言い尽くせない幸せを感じる。まるで心が空高く舞い上がるようだ。
離れた唇は俺の首筋に落とされ、肩から鎖骨へと肌蹴たシャツに添ってなぞっていく。
唇が滑る度に身体が震え、甘美な快感が俺の理性を奪っていく。
「…あっ…あ…ぁ…」
客に何万回と聞かせてきた喘ぎが唇から零れ落ちた。淫らな男娼だと思われたくなくて唇を白く色が変わるほど噛み締めた。
頬をなぞっていた指が唇に移り、噛み締めていた唇を撫でる。
「そんなに強く噛むな…血が出るぞ…」
甘やかされるように揶揄われ頬が熱くなる。気が付けば、また口づけをせがむように吐息を洩らし口を僅かに開けて舌を差し出していた。
差し出した舌を絡め取り俺に再び口づけた彼は、抱き締めていた腕を外し、シャツの裾から忍び入れた手で俺の肌を撫でる。彼の指が胸の突起を掠める度に身体が震えた。
重なった身体から一向に鎮まらない鼓動が伝わってしまいそうだった。鼓動を鎮めようと身を捩って身体を離そうとしても、宥めるように彼の手は優しく俺をベッドに沈ませる。
好きな男に組み敷かれる。ただそれだけで幸せを感じられるのだと知った。
彼の手が触れたところが熱くなり、その熱に身体が灼かれる。
蕩けそうな愛撫の最中、ふと手を止めた彼が俺の顔を覗き込んだ。
「今更だが…お前を抱いていいか?」
彼の問い掛けに思わず笑ってしまう。
「ほんとに今更だ…。」
気がつけば白シャツだけを残し、他は彼の長い指で全て脱がされていた。
彼に身体を繋げることを求められ頬が緩んでしまう。穢れた身体を厭うことなく愛しむように俺の肌を撫で、そして求めてくる彼に戸惑っていた俺の心が解きほぐされていく。
すっかり彼に甘え身を委ねていたが、男を抱くのは初めてであろう彼に、全てを任せる訳にはいかない。
俺は彼の手を一旦自分の肌から離れさせると身を起こした。ベッドを降り、香油が置いてあるテーブルまで歩いていった。
尻がかろうじて隠れるシャツ一枚のしどけない後ろ姿を彼に晒すことが恥ずかしかったが、こんな姿が男の目には扇情的に映ることを俺は痛いほどわかっていた。
この姿で後ろからテーブルに押し付けられいきなり犯されたこともあった。
この後に及んで彼の気が変わることを恐れてしまう俺は敢えて彼の欲望を煽ろうとしてしまった。こうせずにはいられない自分を浅ましく思ったが止める気はなかった。
ランプの灯りを受け煌めいている数本の香油の瓶のうちのひとつを手に取り振り返った。
彼は俺を見つめていた。穏やかな瞳の奥に欲望の焔を見て俺はほっとして小さく息を吐いた。
ベッドに戻り香油の瓶の蓋を開けると麝香の香りが部屋中に広がった。彼に合う香りを選んだ。今夜は何もかも忘れて彼に似合う香りに包まれていたかった。
香油の蓋が開くと途端に隠微な香りを纏う空気が二人の間に漂った。途端に彼の顔を見る事が出来ず、俯きながら呟いた。
「これを使わないと…俺もあんたも辛いから…」
言い訳めいた言葉を口走ってしまった。
彼の目の前で自ら後孔を寛げるなんて顔から火が出そうなほどだが、女のように彼の愛撫に身を委ねてばかりもいられない。
彼には俺の身体を心地よく味わって欲しかった。何より俺は彼と繋がりたいとせつに思っていた。
香油を指に絡めようと瓶を傾けると、指に香油が滴る前に彼にするりと瓶を取り上げられてしまった。
驚いて彼の顔を見ると彼は笑みを浮かべ呟いた。
「この香油を使うんだな?」
「…う…うん」
戸惑う俺の頬をひと撫でした彼は片手に瓶を持ちながら再び俺をベッドに横たわらせた。
「…俺がするつもりだったけど…いいの?」
おずおずと尋ねると彼は俺を優しく見つめたまま答えた。
「俺がしたいんだ。さっきの後ろ姿にそそられた。」
ニヤリと笑った彼は長い指に香油を絡めた。足を開くように即されおずおずと足を開いた。香油を塗した長い指で尻の間いを探られる。彼を受け入れる処をゆるゆると揉み解す指に身体が震える。くちゅりと水音を立て指が入ってきた時には我慢しきれない喘ぎが零れた。
「…あっ…ぁ…んんっ」
更に前もやわやわと扱かれ腰が揺れた。
初めて身体を開いた時のように緊張で強張っていた身体が、魔法のような彼の指の愛撫で、ただ快楽を追い求めるのに精一杯になってしまう。
香油を足しながら指を増やす彼に中のよいところを探られ背中に快感が駆け抜けた。
「…ぁ…あんた…ほんとに男を…抱くの初めて…?」
俺の方が慣れている筈なのに、気がつけば彼の愛撫に翻弄されていた。
「それはお前が感じてるってことだよな?」
俺の反応を伺いながら指を抜き差しする。探究心を擽られているような彼の顔を軽く睨む。けれども、睨んでもそれは媚態にしかならないようで彼を喜ばせただけだった。
俺が喘ぎ、嬌声をあげると、まるで宝物を見つけた少年のように無邪気に微笑む彼の笑顔に心臓を鷲掴みされる。
